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インプラント治療の効果を長持ちさせて寿命を延ばす方法

       

第2の永久歯と呼ばれるインプラントの寿命や長持ちさせる方法など、役に立つ情報をまとめています。

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インプラント治療の効果を長持ちさせて寿命を延ばす方法

インプラントの寿命はどのぐらい?

インプラント治療の平均寿命は、およそ10年間。入れ歯は約5年、ブリッジは約7年ですので、非常に寿命が長い治療法といえます。また、残っている健康な歯に負担をかけないメリットも。自然な歯と同じように見えてよく噛むことができるので、食事にストレスを感じることなく自分らしい生活を楽しめます。

インプラント治療は、亡くなるまでに数十年以上も同じインプラントを使い続けていた方もいるほど長くもつ治療法。インプラント本体を製造しているメーカーは200社以上存在していると言われており、ストローマン・ジャパン公式サイトの臨床データによると、9割のインプラントが問題なく10年以上機能しています。治療後も適切なメンテナンスやケアを行えば10年以上に寿命を延ばすことも可能です。

※参照元:ストローマン 公式サイト(https://www.straumann.com/jp/ja/dental-professionals/products-and-solutions/dental-implants/dental-implant-surfaces.html)

※参考文献:Fischer K, Stenberg T.: Prospective 10-year cohort study based on a randomized controlled trial (RCT) on implant-supported full-arch maxillary prostheses.Part 1: sandblasted and acid-etched implants and mucosal tissue.Clin Implant Dent Relat Res.2012 Dec;14(6):808-15.
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インプラントの寿命を短くさせる原因

インプラントは第2の永久歯と呼ばれ、違和感なく自分の歯のように使えます。少なくとも10年は機能するように設計されており、インプラント自体が錆びたり溶けたりする心配はほとんどありません。

しかし、インプラントの寿命を短くしてしまう3つの原因があります。

1つ目は、インプラント歯周病と呼ばれるもの。インプラントを埋め込んだ歯茎が細菌により歯周病になってしまうことです。天然の歯ではないインプラントには歯周病菌に対抗する防御機能がありません。そのため、歯周病の影響を受けやすいのです。

2つ目は、インプラント自体が破損してしまうこと。人間の噛む力は本人の体重と同等の力がかかります。そのため、インプラントがどんなに強固であっても強い負担がかかり割れることがあります。

3つ目は、上に被せた人工の歯が割れたり、折れたりすること。

これらの原因によりインプラントが長持ちしない場合があるので施術後も注意が必要です。

インプラントの寿命を長持ちさせる7つの方法

インプラントは上手にメンテナンスすることで、半永久的に使用することが可能です。ここでは、インプラントの寿命を長持ちさせる7つの方法をご紹介します。

(1)残りの健康な歯を残すために口腔ケアをする
(2)かかりつけの歯医者さんで定期的にクリーニングする
(3)歯医者さんで噛み合わせを調整する
(4)マウスピースで歯ぎしりからインプラントを守る
(5)糖尿病・骨粗しょう症にならないよう心がける
(6)安定性があるインプラントを使う
(7)正確なインプラント手術を受ける

(1)残りの健康な歯を残すために口腔ケアをする 8020(ハチマルニイマル)運動といって、80歳まで20本の歯を残そうという運動があります。これは寿命を80歳と規定した場合、歯が20本残っていれば食生活にほぼ満足できると言われているため。成人の場合、歯を失う主な理由は歯周病と虫歯です。インプラントは虫歯にならないので、歯周病さえ予防できればインプラントを長く使うことができます。 口腔ケアをしっかり行い、健康な歯を多く残して歯周病を予防することが大切です。

(2)かかりつけの歯医者さんで定期的にクリーニングする 歯周ポケットにたまりやすい細菌を自分で取り除くのは困難なため、かかりつけの歯医者さんで定期的に取り除く必要があります。自分で熱心にメンテナンスしていても、プロによるメンテナンスは必ず受けたほうが良いでしょう。

(3)歯医者さんで噛み合わせを調整する 歯の根元にある歯根膜はクッションの役割をしていますが、インプラントは骨と直接つながっているのでクッションが無い状態です。そのため、食事をする際の衝撃が直接あごに伝わります。インプラントでは歯根膜の代わりに上の被せもので衝撃を受け止めるため、定期的に被せものを調整し、噛み合わせを確認する必要があるのです。

(4)マウスピースで歯ぎしりからインプラントを守る 歯ぎしりが強い方は天然の歯もすり減らしてしまいます。同じようにインプラントも強い歯ぎしりが加わると被せものが割れたり、インプラント自体がぐらぐらする原因に。それを予防するにはマウスピースの使用がおすすめです。

(5)糖尿病・骨粗しょう症にならないよう心がける 骨の健康はインプラントの寿命を延ばすために必要なこと。糖尿病や骨粗しょう症になると骨がもろくなり、歯周病になりやすいので注意が必要です。

(6)安定性があるインプラントを使う インプラントにも色々な種類があります。安価から高価なものまで、メーカーもさまざま。選ぶなら多少高くても信頼性があり、安定性のあるインプラントを選ぶようにしましょう。後で考えるとその方がインプラントの寿命を延ばすことになります。

(7)正確なインプラント手術を受ける インプラントを埋め込む位置や方向は、インプラント自体を長く使うためにとても重要なこと。何十年も使うからこそ、小さなズレが後々大きな問題に。正確なインプラント設計や手術を受けておくことが重要です。

医師の手を借りてインプラントの寿命を延ばすことがほとんどですが、普段から正しい歯磨きをし、デンタルフロスやプラウトブラシ、スーパーフロスを使うといったことケアを毎日行うようにしましょう。自分ではどうしていいかわからない場合は、歯医者さんで積極的に指導を受けるようにしましょう。

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