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ギモン31Question31

30代を越えると歯周病が急増?歯周病の恐ろしさとは?

歯周病とは、口の中にいる細菌によって引き起こされる、感染性の炎症の総称です。歯みがきなど歯の清掃が十分に行われていないと、歯と歯茎(歯肉)の隙間に食べかすがたまり、そこで細菌が増殖します。そして、その細菌のせいで歯肉周辺が炎症を起こして、赤く腫れたり、出血したりするようになります。

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歯周病の原因は?

口の中には無数の細菌がいますが、必ずしも全ての細菌が歯周病の原因になるのではありません。細菌の中には、歯周病を起こしやすい細菌(歯周病菌)がおり、元々この歯周病菌が多かったり、歯周病患者とのキスや歯ブラシ・食器の共有などによって歯周病菌をもらってしまったりすると、歯周病が発症する可能性も高まるといえるでしょう。

30代は歯周病にかかりやすくなる転換期?

30代頃になると、徐々に体の機能や免疫力が低下してくるので、歯周病を含めた病気になりやすくなってきます。その為、30代は虫歯や歯周病にかかりやすくなる転換期とも考えられます。また、30代の日本人は仕事や家事、育児などで忙しい人も多く、なかなか歯科クリニックに行けない人も少なくありません。歯周病は、ごく初期であれば歯みがき習慣などの改善によって治せることもありますが、一度でも進行すれば慢性的な症状となって根治が難しくなるので、その後の人生で歯周病にかかりやすくなるリスクも高まってしまいます。

30代の歯肉出血のある人の数

厚生労働省の調査によれば、実際に歯肉出血の症状を自覚している30代の日本人の割合は、およそ42.6%です。 しかし、潜在的な歯周病患者や、歯周病予備軍も合わせると、歯周病リスクを抱えている人は日本人全体の7~8割にも上るともいわれています。

歯周病の自覚症状!歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏の違いとは?

歯肉炎

初期の歯周病では、歯茎の痛みといった自覚症状はほとんどありません。歯みがきの際に出血したり、歯と歯茎の境目が赤くなっていたりという歯肉炎の症状が現れることもありますが、自分が歯周病だと気付かずに暮らしている人も少なくないといわれています。歯肉炎は、まだ歯みがき習慣の改善やクリニックでの治療によって、元の状態に戻ることが可能だとされています。

歯周炎

歯肉炎がさらに進行して、炎症の範囲が拡大し、歯を支える骨(歯槽骨)にまで細菌の感染が広がった状態が歯周炎です。この頃になると冷たいものや熱いものがしみやすくなったり、歯がぐらついたりしやすくなるので、歯周病を自覚する人も増えてきます。しかし、いざ歯周炎にまで達してしまうと、治療を受けても完全に元の状態へ戻すことは難しくなってしまいます。

歯槽膿漏

歯槽膿漏は、歯周炎がいよいよ悪化して歯槽骨が破壊され、歯を固定しておく力も失われ、歯が抜けてしまうほどに進行した重度の歯周病です。加えて、歯槽膿漏になると歯が抜けてしまうだけでなく、歯周病菌が全身で他の病気を引き起こすリスクもさらに高まってしまい、直ちに専門医の治療を受けることが必要になります。

歯周病は日本人が歯を失う原因のNo.1!

虫歯はしばしば強い痛みを伴うので、重症化する前に治療を行って、結果的に深刻な状態を回避できる人も少なくありません。しかし、歯周病はなかなか自覚症状が現れにくい為、気付いた時には症状がかなり進行していて、治療が難しくなってしまっていることも珍しくなく、結果として歯を失ってしまう人が大勢います。実際、歯周病は日本人にとって、歯を失う原因のNo.1といわれています。だからこそ、徐々に体の機能が低下したり、忙しくて生活習慣が悪くなりがちな30代にとって、自分が歯周病かどうか意識して生活することは、非常に重要なことといえるでしょう。

歯周病は他の病気の原因にもなる!

歯周病が悪化すると、歯周病菌によって他の病気のリスクも上昇します。

心臓病

炎症によって血栓ができやすくなり、それが心筋梗塞などの心疾患の原因になります。また、歯周病菌が血流に載って心臓に感染すると、細菌性心内膜炎が引き起こされることもあるでしょう。

肺炎

歯みがきの際に歯周病菌を飲み込んだり、血流に載って歯周病菌が肺に感染した場合、肺炎の原因になります。

糖尿病の悪化

糖尿病患者が歯周病になった場合、糖尿病が悪化するリスクがあるといわれています。また、糖尿病患者では免疫機能が低下していることもあり、歯周病菌による炎症が起こりやすくなっている可能性もあるでしょう。

早産

妊娠中の女性が歯周病になると、炎症が原因で早産を引き起こしてしまうことがあります。通常の妊婦と、歯周病患者を比較した場合、早産や未熟児出産のリスクはおよそ7倍になるという報告もあります。

こんな症状があれば危険!?歯周病のセルフチェック

以下のような症状が複数(3つ以上)ある場合、歯周病の疑いがあるとして、歯科クリニックを受診した方がいいかも知れません。 尚、6つ以上当てはまる場合は、歯周病の進行を疑って、なるべく早く歯科クリニックを受診しましょう。

  • 朝の起床時、口の中がネバネバとしている
  • 歯みがきの際に出血する
  • 口臭がきつくなった
  • 歯肉にかゆみや痛みを感じる
  • 歯肉が赤く腫れて見える
  • 食事中に硬いものを噛みにくくなった
  • 歯茎が下がって歯が伸びたように見える
  • 歯と歯の間の隙間が広がった、食べ物がはさまりやすくなった

30代で歯周病なりやすい人は?

歯周病予防を考える上で、どんな人が歯周病になりやすいかどうか知っておくことが重要です。

周囲に歯周病患者のいる人

歯周病は、歯周病菌による感染症です。その為、恋人や家族に歯周病患者がいて、普段から生活を共にしている場合、歯周病菌に感染する可能性が高くなるといえるでしょう。

生活習慣

喫煙習慣のある人、不規則な食習慣や運動不足によって糖尿病などの生活習慣病リスクが高まっている人、その他の病気の治療中であったり、薬を長期間服用したりしている人は、歯周病になりやすいといわれています。また、寝ている間に歯ぎしりをしたり、普段から歯を食いしばったりする癖がある人でも、歯周病になるリスクが上昇します。その他には、ストレスも免疫機能を低下させて歯周病になりやすくする、大きな原因の1つです。

過去に不適切な虫歯治療を受けている人

あごの形や周囲の歯にきちんと合っていない義歯や、不適合な被せものによる虫歯治療を受けている人では、そこに歯垢や歯石が付着しやすくなり、歯周病菌が増殖して歯周病になってしまうリスクも高まります。

歯周病のケア・治療

歯みがき習慣の改善

歯周病ケアとして最重要なことは、日常的な口の中の清掃、つまり歯みがきなどの習慣の改善です。また、歯みがきの際には歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなど、歯と歯の隙間や、歯と歯肉の隙間にある食べかすも取り除けるアイテムを併用することが大切です。

専門医による歯周病治療

口の中の歯周病菌を減らす

適切なブラッシングや歯石除去などにより、歯周病菌の温床となっている歯垢・歯石を徹底的になくして、歯周病菌を減らします。また、不適切な義歯や被せものを調整したり、歯並びを矯正したりして、歯周病が増えにくい環境を作ることも重要です。

噛み合わせの調整

歯周病が進行して、歯がぐらついていると、噛み合わせのバランスも悪くなり、ものを噛んだ時に一部の歯に荷重が集中してしまうことがあります。すると、その影響で歯肉や骨の損傷が早まったり、いっそ歯が取れてしまったりすることもあるので、噛み合わせの調整が行われます。

骨の再生

歯周病によって損傷してしまった歯槽骨は、そのままでは二度と自然に治癒することがありません。その為、場合によっては骨の移植や再生治療が行われることもあります。ただし、これらは高度な治療技術を要するので、手術を受ける際にはほんとうに信頼のおける歯科医に任せることが肝要です。

抜歯後の対処法とは?

歯周病治療とインプラント

抜けてしまった歯を取り戻す治療として、人工的に歯を埋め込むインプラントが人気です。正しく治療されたインプラントは、まるで自分の歯のようにものを噛めるので、歯を失う前の生活を取り戻すこともできるでしょう。ただし、インプラント治療では、歯の土台となる骨が不可欠です。その為、インプラント治療ではしばしば歯周病治療が併用されます。実際、歯周病治療をしないままでは、歯槽骨の破壊が進み、せっかくのインプラントも抜けてしまうので、まずは歯周病の治療をしっかりとすることが肝心です。

入れ歯・ブリッジ・差し歯

インプラントの他にも失われた歯の代わりに、部分入れ歯や総入れ歯、差し歯、ブリッジなどによる治療が行われることもあります。ただし、例えば部分入れ歯やブリッジは、歯槽骨だけでなく周囲の歯も残っていることが前提となるので、抜歯本数が多い患者では難しいこともあります。

まとめ:30代は歯周病になりやすいということを十分に理解しておく!

30代は、加齢や生活習慣による影響のせいで、歯周病になりやすくなってくる年代です。しかし、歯周病は自覚症状が少なく、気付かない内に歯周病が悪化してしまえば、歯を失う原因にもなりかねません。歯は、人生を幸せに過ごす為に極めて重要なポイントです。だからこそ、インプラントなどの治療によって、失われた歯を取り戻すことは、単に体の健康を取り戻すというだけでなく、生活の質を保つという面でも、非常に大切といえるでしょう。

[※1]参照元:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」

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