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【医師監修】歯茎の腫れ、ぶよぶよを放置すると危険!

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歯ブラシで血が出るのは、歯茎が腫れているからかも?

歯ブラシで血が出たりしませんか?それは、歯茎が腫れているからかもしれません。

歯茎が腫れている場合、原因は歯周病の可能性があります。
歯周病とは、歯の周りの病気と記載され、歯の周りに細菌が感染して腫れるというものがほとんどです。

何か思い当たることはないか、以下の項目を確認してださい。

歯茎の腫れチェックリスト
  • 歯ブラシで血が出ませんか?
  • 歯ブラシで歯茎が痛くなりませんか?
  • 歯の周りの歯茎が赤く腫れていませんか?
  • 歯と歯の間の歯茎が触るとブヨブヨと膨れていませんか?
  • 歯茎を指で押さえると白色や黄色の液体が溢れてきませんか?
  • 歯茎が下がって歯が伸びたようになってきていませんか?
  • 口臭が気になりませんか?
  • 歯が浮いたように感じることはありませんか?
  • 歯を指で揺らしてみてグラつく歯はありませんか?
  • 食事をしていて噛みきりにくくなっていませんか?

これらで1つでも当てはまるものがあれば歯周病の可能性があります。念のため、「歯科医院で歯ブラシがしっかりとできているかどうか」、「歯周病になりかけていないかどうか」を確認してもらったほうがいいでしょう。

5つ以上当てはまるものがあれば中等度以上に歯周病が進行している可能性があります。早めに歯科医院を受診しましょう。

歯周病の診断は、歯茎の腫れ、つまり炎症の部位や程度によって分類します。その部位が歯の縁の歯茎だけに留まっている場合には「歯肉炎」、さらに骨の方にまで深く垂直に進行している場合、その進行している程度によって、「軽度」、「中等度」、「重度」の「歯周炎」と分類されます。

「ポケット検査」と言って、歯と歯茎の隙間に細い針のような器具を入れて、どの程度器具が入るか?出血するか?という検査を受けられたことがあるかもしれません。その器具が袋状の隙間に入っていきますので、そこを「歯周ポケット」と一般的に言います。そのポケットの深さが4mm未満の場合に軽度、4~6mmの場合に中等度、6mm以上では重度の歯周炎と診断されます。虫歯や歯髄や神経が原因の場合には神経の治療が必要になることがあります。[※1]

歯茎の腫れは、身体にどんな影響を与えるのか

細菌感染で歯茎が腫れる、つまり歯の周囲に炎症が起こると、歯の周囲の骨を溶かします。歯の周囲の骨が溶けると強く噛んだ時に歯が少し揺れるようになります。ほとんどの方がまだ歯が揺れているという自覚症状はありません。歯が揺れだすと歯と骨の間に隙間ができます。

イメージしてみてください。砂の山に棒を差し込んで、棒を揺らすと砂と棒の間に隙間ができ、砂が崩れていくようなイメージです。この隙間にバイ菌がさらに奥深く入り込んでいくのです。そしてさらに奥深くへと細菌感染が拡がり骨を溶かしていきます。細菌の量が増えてくると、歯茎を指で押したときに黄色い膿が歯の縁から出てくるようになります。これが口臭の原因となります。

さらに奥深くの骨が溶けると、歯がグラグラと揺れ、敏感な方はご自身でも歯の揺れを自覚できるようになったり、食事の繊維が噛みきりにくくなってきたりします。バイ菌がなくなれば揺れも腫れも収まるのですが、すでにある程度の深いところまで骨が溶けてしまった場合には残念ながら揺れは大きく止まらなくなってしまいます。

この段階まで進行すると硬い食事を噛むと痛かったり、お食事が思うように噛みきれなくなったりします。ご家族から口臭や歯軋りを指摘されるようになります。思い通りの位置で歯を食いしばって踏ん張ることができなくなります。個人差はありますが、首や肩が凝ったり、頭痛が引き起こされたりすることもあります。

また、他にも歯周病と関連が指摘されている報告があります。
血管障害、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎、関節リウマチ、菌血症、糖尿病、腎臓病、非アルコール性脂肪性肝炎などです。

歯が揺れる状態まで悪化すると抜歯のおそれも

歯の揺れが大きくなり治療不可能と判断された場合は、残念ながら抜歯する必要があります。抜きたくない気持ちは解りますが、いつまでも抜かないと実はもっと大変なことが起こります。次々に周りの骨を溶かして奥深くに細菌が進行していき、歯だけではなく骨をも失ってしまうのです。

将来、インプラント治療、入れ歯治療等を行っても十分な支えるための骨がなければ良好な結果が得られにくくなっていく、鼻と口がつながってしまう、太い血管に細菌が侵入してしまうなど思いもよらない結果になることがあります。治療不可能と判断された場合には早めに対処することをお勧めします。

では、どういう場合に歯を抜かないといけないと判断されるのでしょうか。

まず、歯の周りの骨では、歯の上下垂直的に骨が大きくなくなったり、歯の根っこの3分の2を超える骨を失ったりした場合、また、いわゆる神経治療では根っこの深いところに大きい穴があいてしまって治療ができなかったり、虫歯が大きくなって歯自体が噛む力を支えるだけの強度がなくなったり、根っこが折れたりした場合には治療不可能と判断されることが多いです。[※2]

歯茎の腫れの原因

歯茎が腫れる原因は、ほぼ歯周病です。歯の周りにバイ菌が細菌感染している状態ということになります。歯の周りとは、歯肉、セメント質、歯 根膜および歯槽骨よりなり、歯周組織といいます。また、歯茎が下がる歯肉退縮および噛む力である咬合力が過度な強い力によって歯が揺らされて引き起こされる咬合性外傷というのも歯周病に含まれます。

歯周病以外にも腫れる原因があります。虫歯等によってバイ菌が歯の内部に侵入し、歯の神経がダメージを受け、歯の根っこ部分から根っこの先の外に細菌が出てくる。歯の根っこ周囲で骨を溶かして膿が溢れ出して腫れを引き起こす。専門用語では根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)と言います。また、歯の破折やいわゆる新生物(悪性腫瘍)等は歯周病とは分けて考えられ、鑑別診断が必要です。

歯周病の原因としてはバイ菌が歯の周り、歯の根っこ周囲に付いたままの状態が続くことによって炎症(腫れ)が引き起こされたり、また歯茎が下がっていったり、本来受け持つ力よりもさらに強い噛む力が集中するような歯では、歯が揺らされて、その隙間にバイ菌が入ってきます。この場合にも歯周病が加速度的に進行し悪化しやすくなります。[※3]

歯茎の腫れ症状別の対処方法

「口臭が気になる」、「歯の周りの歯茎が赤く腫れる」、「歯と歯の間の歯茎が触るとブヨブヨと膨れる」場合には優しく軽く小刻みに歯ブラシを当ててください。「歯ブラシで歯茎が痛くなる」ようであれば柔らかめのブラシを使ったり、指で繰り返しマッサージをしたりしてみてください。 1~2週間しても同じく「歯ブラシで血が出る」ようであれば、歯茎の中で汚れが溜まっていて歯ブラシでは十分に除去できていない可能性があります早めに歯科医院でチェックをしてもらった方がよいでしょう。

また、冒頭のチェックリストのうち、特に以下の兆候がある場合には、歯周病が中等度以上に進行している可能性があります。

  • 歯茎から白色や黄色の液体が溢れてくる
  • 歯茎が下がって歯が伸びたようになってくる
  • 歯が浮いたように感じる
  • 歯を指で揺らしてみてグラつく歯がある
  • 食事をしていて噛みきりにくくなってきた

これらは、歯の周囲の骨に炎症が進行して骨を溶かしている兆候です。痛みのような自覚症状がなくとも、歯ブラシで血が出なくとも歯科医院に行かないと進行を遅らせることは困難です。歯を抜かなくてはいけなくなるなどの手遅れになる前に受診しましょう。

歯科医院では歯茎の腫れにどのように対処していくのでしょうか。どういう症状であっても細菌による感染が原因ですので、なんらかの処置を行ったとしても、その部位にバイ菌がきてしまうと、またすぐに腫れてしまいます。場合によっては検査や処置がきっかけでさらに腫れてしまうこともあります。

軽度の腫れ、プラークコントロールが重要

緊急性が高くない限り、まずは口の中のバイ菌を減らした状態に保てるようになることがすべての治療よりも優先されます。これをプラークコントロールと言います。口内をよく掃除するために、歯石除去(スケーリング)という治療が行われます。

しかし、歯の表面にバイ菌が付いて、付いたままで長期間除去できていない状況が続いたことで歯石へと成長し、歯ブラシでは除去できない硬さになってしまいます。仮に、歯石を除けたとしても次から次へとバイ菌が同じ場所に付いてくる状態ではまったく良くなっていきません。

まずは歯に付着したバイ菌や汚れを患者さんご自身できちんと落とせるようになることが優先されます。一度歯石となってしまった場合には歯ブラシでどんなに強く磨いたとしても、その歯石を除去することはできません。この場合には歯科医院の歯科衛生士さんという専門家による特殊な器具での歯石除去をしてもらう必要があります。なぜなら汚れは非常に小さいからです。

歯石を除去しようとしても、慣れていないとその鋭利な器具で歯茎を傷つけたり、出血させたりします。傷がつくと、そこからさらに細菌感染が起こりやすくもっと腫れが強くなるということがあります。最近では似たような器具が薬局などでも売られるようになりましたので、一般の方でも手に入りやすくなりました。

ただし、直接目で見える部分はいいかもしれませんが、見えにくい奥側などは逆に歯茎を傷つけてしまいますのでお勧めできません。ぜひ歯科医院に行かれて汚れを取っていただいてください。そしてどこの汚れが除去できていなくて、どのような器具でどのようにすれば汚れを除去できるようになるか知って下さい。まずは知るということが大事です。

中等度の腫れ、歯科医院で検査を

中等度に進行した場合、肉眼で見えない部分に汚れが溜まっています。またどの程度進行しているのかは肉眼だけでは診断できません。歯周検査、ポケット検査という検査やレントゲンによるエックス線写真を撮影することによって正確な診断がつきます。

また、汚れを取る処置ですが、長年にわたってこびりついた汚れを除去するのは大変です。簡単に軽い力では除去できません。さらに一度に除去するとひどい出血になったり、除去する時に歯がしみたり痛んだり、除去後に歯が痛んだりします。なぜなら今まで歯の周りに汚れが付いていたため、その汚れを取ることによって歯の表面はきれいになります。気温の低い日にコートを脱いだら寒いように、こびり付いた汚れを除去したら歯がとても敏感になり、冷たいものでしみやすくなったり、温かいものでズキズキと痛んだりすることもあります。

よって、症状が進んでいる場合は、通常は浅い所から順番に何回かに分けて除去します。細菌が減ると歯茎は引き締まってきます。歯茎が引き締まると見えなかった深い部分の歯石が見えるようになってきて、縁下歯石という深い部分の歯石を除くことができるようになります。この繰り返しによってより深いところの汚れを取っていきます。それでも取りきれない深い汚れは痛くないように麻酔をしたり、外科的に歯肉を避けて深いところをきれいにしたりといった処置が必要になることもあります。

それでも症状が治まらなかったり、歯が揺れて噛めなかったりという状況であれば歯周組織を改善するために大掛かりな再生治療や歯を抜いてインプラント治療にする必要がでてくることもあります。手遅れにならないうちに歯科を受信されることをお勧めします。[※4]

歯茎の腫れを予防するには

歯茎の腫れを予防するにはプラークコントロールが重要です。口の中のバイ菌を減らすブラッシングがすべての治療に優先されます。原因であるバイ菌(プラーク)をゼロにできればいいのですが、これは不可能です。

そこで、プラークが増えないように抑制しつつ、歯茎が腫れない程度の量にいつもコントロールしておくことが必要なのです。日々丁寧にフロスやブラッシングによる掃除をしましょう。

そして、定期的に歯科医院に通いプラークコントロールできているかどうか?歯石ができていないかどうか?と確認してもらい、その部分を日々どのように手入れすればいいか?を教えてもらってください。

最近、歯周病は生活習慣病のひとつに位置づけられ、食習慣、歯磨き習慣、喫煙、さらに糖尿病 などの全身性疾患との関連性が示唆されており、歯科医療従事者による保健指導の重要性が示されるようになっています。ご自身の生活習慣の改善、自助努力、さらには医療連携が重要です。[※3]

吉本医師
執筆・監修医師
吉本彰夫 先生
プロフィール
歯科医・歯学博士。医療法人社団吉翔会 吉本歯科医院(香川県高松市)。
四国では、かみ合わせ専門歯科医院の先駆け。インプラント治療に関して、世界三大メーカーといわれたノーベルバイオケア社、スリーアイ社より、功績、実績をたたえたトロフィーを授与。
所属
医療法人社団 吉翔会 吉本歯科医院
住所
〒761-0113 香川県 高松市 屋島西町1968-9 パワーシティ屋島西側

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