歯が抜けたときの対処法には、インプラントやブリッジ、差し歯など、いくつかの方法があります。しかしながら中には、これらの治療法を選択せず、何も入れないまま放置する人もいるようです。
ここでは、歯が抜けたときの対処法として、インプラントを入れた場合と何も入れない場合との違いを比較します。どんな事情があれ、何も入れないという選択肢は避けるべきでしょう。
インプラントを入れた状態と何も入れない状態をイメージしてみましょう。
インプラントを入れると、ほぼ永久歯が戻ってきた状態と同じになります。硬いものを噛んでも、特に問題は起こりません。
日常的に適切なケアを行い、かつ、歯科医師の指示にしたがって定期メンテナンスに通院している限り、インプラントの寿命は20年とも30年とも、半永久的とも言われています。
歯がない部分はもとより、その両隣の歯が移動するなどして、全体的に噛み合わせが悪くなります。噛み合わせが悪くなった結果、消化不良から全身の健康に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。いざ治療を決意したとしても、全体の歯に影響が及んでいる可能性があるため、治療費は高額となります。
前歯の欠損の場合には、見た目が悪くなるという問題も大きいでしょう。
インプラントを入れた場合と、何も入れない場合とのお悩みを比較してみましょう。
インプラントを入れた人たちから多く聞かれるお悩みが、治療後のケアにやや手間がかかるということ。天然歯とは異なり、インプラントには血管も神経も存在しないため、自己修復能力が皆無なことからトラブルが生じやすくなります。そのトラブルを予防するため、天然歯よりも念入りなケアが必要となります。
定期メンテナンスとして、3~4ヶ月に1回の頻度で歯科医院に通院する必要があることも、忙しい人にとっては大変でしょう。
上手に咀嚼をできないことや、しゃべるときに発音がしにくいこと(空気が抜けてしまう)、老け顔に見られること、笑ったときの見た目が悪くなること、顎関節症を誘発することなど、さまざまなお悩みが聞かれます。
インプラントを入れた場合と何も入れない場合とで、料金の違いを比較してみましょう。
インプラントを入れる場合、1本あたりの治療費が20万円台~50万円台となります。インプラントの種類や品質、治療の難度、歯科クリニックの方針などにより、費用は大きく異なります。インプラントは自由診療(保険が効かない治療)なので、高額な治療費がかかると考えてください。
歯が抜けたり欠けたりした状態のまま放置するならば、料金がかかることはありません。
虫歯などが進行して抜歯してもらう場合には、抜歯の難易度に応じて最大で1万5千円ほどかかることがあります。簡単な抜歯であれば2千円前後です。
インプラントを入れる場合と、何も入れない場合。それぞれの海外事情は次のとおりです。
歯がなくなったときの治療法には、インプラントのほかにも、ブリッジや入れ歯、差し歯などの方法がありますが、欧米や韓国などでは、これらの中でも特にインプラントが主流になりつつあるようです。
ちなみに、日本と同様に欧米でもインプラントの治療費は高額。しかしながら欧米人は日本人よりも歯に対する意識が非常に高いため、この治療費に違和感を持たない人も多いようです。
日本人に比べると、海外の先進国では歯を大切にする傾向があります。たとえば歯の定期健診の受診率を比較した場合、日本では全体の約6%であるのに対し、スウェーデンでは90%、アメリカでは80%、イギリスでは70%。加えて、欧米では歯の審美性(見た目)にも強いこだわりがあります。
このような事情から、特に欧米では歯が抜けたまま放置する人は、極めて少数であることが推測されます。
以上、インプラントを入れた場合と何も入れない場合とを具体的に比較してみました。
歯が抜けた後にどのように対処をするかは、患者自身が判断して選択することです。よって「何も入れない」という選択肢も、もちろんあって良いでしょう。
しかしながら、歯がなくなって何年も放置していると、歯並びや噛み合わせの全体的なバランスが悪くなってきます。その結果、全身の健康状態にも悪い影響が生じます。
何らかの事情で歯が抜けてしまった場合には、インプラントでも入れ歯でもブリッジでも、どんな方法でも構わないので、まずは早急に対処することが望まれます。
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