MIHO歯科医院 前原美保先生にインプラント治療についてインタビュー。 インプラントによるトラブルや手術のリスクからインプラントに適した人、適さない人などインプラント治療における疑問を先生に聞いてみました。
インプラント治療について、実際の患者さんのことや不安に思っていることなど、DENTAL MIHO歯科医院の院長である前原美保先生に率直に聞いてみました。質問に対して丁寧にお答えいただきましたので、是非参考にしてみてください。
インプラントとは、失った歯の代わりにチタン製の軸を埋め込み、被せものを装着する手術です。歯を失う原因の4割は歯周病、3割が虫歯です。その他は、事故などで折ってしまった方、歯が生えてこなかった方などがいます。
インプラント希望で来院される方は多いです。ホームページで治療をおこなっていることを確認していらっしゃいます。複数のクリニックと比較される方もいます。
インプラントをおすすめするのは、他の歯が健康な方です。インプラント以外の選択肢はブリッジがありますが、両隣の歯を大きく削る必要があります。健康な歯の寿命を縮めることになるのでもったいないです。
適さない方として、成長期はおすすめできません。まだ顎が成長中ですので、トラブルに繋がる可能性があります。成長が止まった20代以降は可能です。
インプラントは高齢の方でも可能です。噛むことは認知症予防になると言われているので、「年だから」と諦める必要なないです。全身疾患や骨粗鬆症など、インプラントに適さない状態の方は避けるべきですが、体と歯の状態がよければ検討すべきでしょう。
骨が溶けてしまうのが歯周病です。年齢によって症状が悪化するというより、30代以降は免疫力が落ちるため悪化が進みやすいです。
歯周病によって顎の骨が溶けすぎていると、インプラントを埋め込むことができません。ただし、現在は骨の再生法が進歩しているため、骨造成をおこなうことで実施可能なケースが増えています。ただし、歯周病が原因でインプラントが必要になった方は、歯のお手入れが上手でない可能性が高いです。そのため、インプラント後のメンテナンスに課題があります。インプラント自体は虫歯になりませんが、インプラント周辺に歯周病のような症状が起きる「インプラント歯周炎」を発症してしまいます。
インプラントはアレルギーを起こしにくい純チタン製なので、金属アレルギー等によるトラブルは起こりにくいです。
体質によるトラブルとしては、栄養状態が悪くインプラントがうまく生着しないことがあります。インプラントの周囲には骨が生成され、2〜3ヶ月ぐらいで安定するのですが、代謝がうまくいかない方は、インプラントの定着がうまくいかない場合があります。
外科手術ですので、リスクはゼロではありません。インプラントを埋め込む顎の周辺には血管や神経が通っているのですが、手術中に太い血管を傷つけて大出血を起こしたり、神経を損傷して麻痺が起こる事故は起きています。
ただし、CTを撮ったり歯の模型を作るなど、適切な治療計画を立てることでリスクを減らすことは可能です。思わぬトラブルや事故を防ぐためにも、しっかりした診察と説明を受けた上で上で選択することが必要です。
実績として、上顎で90%、下顎は95%成功している成功率の高い手術です。手術が怖いという理由で迷われているなら、リスクと対策について詳しく説明を聞いてみてはいかがでしょうか。
レントゲンやCTを撮る、模型を作成する、噛み合わせをチェックするなど、しっかり診察をおこない、納得するまで説明してくれる先生を選ぶべきだと思います。インプラントは優れた治療法だと思いますが、患者さんが納得して受けることは必要です。
レントゲンやCT、カラー写真を使って現在の状態や治療について説明してもらいましょう。インプラントありきで他の選択肢を提示してくれないクリニックは避けた方がいいですね。
納得がいかない場合はセカンドオピニオンを受けることもおすすめします。
ほとんどの歯科医師は患者さんのために治療をしているはずです。
ただし、利益優先の誘導をおこなうクリニックもゼロではないでしょう。
自費診療のため費用の比較は難しいですが、複数のクリニックで相談し、信頼できる医師を選ぶことをおすすめします。
外科手術が怖い方、金額で決断しかねている方は少なくないと思います。
インプラントをおこなうことで外見を改善することはもちろん、快適に食事ができるメリットがあります。食生活が豊かになり、歯のお手入れも楽になります。
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