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知っておきたいインプラントの基礎知識

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今回協力してくれたのはこの先生歯の画像

一宮かみあわせ歯科 野田和秀 先生

歯科医_野田和秀先生

一宮かみあわせ歯科の院長である野田和秀先生にインプラント治療や患者さんのことについて率直に聞いてみました。いろいろ質問に対して丁寧にお答えいただきましたので、是非参考にしてみてください。

野田和秀先生について

先生の経歴を教えてください。

元々父親が歯科医院を経営していたことから、自然と歯科医を目指す様になりました。 自由診療主体の医院で10年間修行しお口全体の”噛み合わせ”の大切さを実感し、インプラント治療だけではなく、審美、矯正治療などトータル的なアプローチが出来るよう幅広く経験してきました。

噛み合わせ認定医(日本顎咬合学会)を取得し、学会発表で最優賞を頂くなど数々の講演活動での歯科業界からの評価はさらに臨床の質を上げるモチベーションに繋がりました。

その実績を活かそうと、矯正やインプラントなど噛み合わせ治療を専門にした医院として、2020年4月、愛知県一宮市にて「一宮かみあわせ歯科」を開業。噛み合わせからも患者様の生涯に渡って健康なお口を保つお手伝いをしています。

先生のインプラント治療にかける思いや情熱を教えてください。

インプラントを入れる位置は90%以上奥歯で、家でいうと大黒柱のようなものと考えています。現状何か困ったことがなくても、一家の大黒柱があれば他の柱の摩耗や、地震などの何かトラブルがあった際に倒壊を防ぐことが出来ますよね。同じ様に奥歯にインプラントを入れておくことで顎の関節への負担や他の歯の負担で欠損が広がることを食い止めることが出来ます。

患者さんがご高齢の場合は、コストや生涯の健康リスクとの兼ね合いで無理にインプラントを入れる必要はないと考えています。患者さんの状態やご年齢に合わせて出来るだけ低リスクで、お口全体が生涯健康であることが理想ですよね。インプラントはあくまでも1つの手段であり、患者さんのお口に問題が起きないこと、今後困らないようにするためにトータルなバランスを考えて治療計画を提案しています。

以前インプラント治療にリスクがあるなど、ネガティブな報道をされたこともあり、中高年の方の中では外科的処置に抵抗がある方もいらっしゃいます。インプラント治療の必要性も含めて、一番患者さんにとってプラスな治療は何か?を考えるようにしています。

歯科医_野田和秀先生1

インプラント治療について

インプラントを1本すると、2本目3本目とどんどん増やしていく方が多いのでしょうか?

歯が欠損してしまった場合の治療法にはインプラント以外にも入れ歯、ブリッジがあります。他の歯の状態を合わせて全体的なバランスを見て選択していくのですが、1本目にインプラントを埋入したからと言って、2本目や3本目の欠損に対しても同じアプローチをするか?というと必ずしもそうではありません。欠損の場所や患者さんのご年齢や心理状態なども包括的に考えて判断する必要があります。

  

何本ぐらいまでであればインプラントを設置できるものなのでしょうか?リスクなども教えてください

埋め込む骨さえあれば、理論上は何本でも設置が可能です。ただしインプラントを入れる歯が増えることにより、外科的手術によるリスクや、術後のアフターケアによっては感染症や歯周病リスクも高まります。

現在はオールオンフォーと言って、4〜6本のインプラントで上下14本ずつを固定できるような技術が開発されましたので、歯が全くない状態でも出来るだけ外科手術を最小限にしたままインプラントで全ての歯を作ることは可能になりました。

インプラント治療の患者さんについて

インプラントの中にもオールオンフォーを治療される方はどれくらいの年齢でどんな状況で来院される方が多いのでしょうか?

インプラントは天然の歯を削ってブリッジすることが禁忌とされていますので、オールオンフォーが出来るのは全部の歯をインプラントで治療する場合に限られます。オールオンフォーを使う症例としては、全てが入れ歯の方や、重度の歯周病がありほとんどの歯が飛び飛びで欠損している場合があります。

予後不良な歯が残っている場合は抜いてしまって、インプラントでつなげてしまうのがオールオンフォーのコンセプトです。全ての歯を一度に治療するため、再治療回数が少なくて済むメリットはありますが、残存の歯がまだ何年も持つ可能性があればオールオンフォーを使わずに治療するパターンもあります。

オールオンフォー治療をする方は50〜70代が多いです。30〜40代は経済的理由や全ての歯を抜くまでの状態になっている方が極めて少なく、70代より上の後期高齢者になると、外科的手術が心理的に抵抗がある方も多いため、費用対効果も含めて判断します。

年配の方はインプラント設置後に骨側が耐えられなくて損傷するなどはあるのでしょうか?

リスクはもちろんゼロではありません。そのような医療事故のリスクを最小限にするために、現在は事前にCTの画像診断で診査し、打ち込む骨の場所や上の歯と噛み合うかどうかまで事前にデジタルでシミュレーションをしています。歯科医としては、起こりうるリスクを抑え、医療事故が起こらないよう患者さんに出来る限り安心安全に治療を受けていただける様努めるべきだと考えます。

歯科医_野田和秀先生2

設備やインプラントメーカーについて

最新の設備を備えているということは治療にとってどれくらい重要なのでしょうか?

昔はCTもなかったためにアナログの歯型でシミュレーションするなど、インプラント治療が手探りの状態で、先生の職人技や神業で技術が成り立っていた面もありました。現在はある程度ベーシックなインプラント治療であれば必要な設備を備えている歯科医院が増えましたが、最新設備があることで治療成功率も影響しますし、医療事故を防ぐ意味でも歯科医側にとっても安心感があります。

最新の設備は特殊なインプラント治療に必須な場合もあります。例えば骨が不足した場所でインプラント治療をする場合、患者さんの血液を遠心分離して骨を作る技術があります。こうした複合的な治療方法を組み合わせる場合は、それぞれに必要な設備が整った場所でしか行うことが出来ません。最新設備が充実しており、広範囲の治療方法をカバーしている歯科医院であれば、患者さんにとって治療の選択肢が増える可能性は高いですね。

インプラントメーカーについて先生の印象をいくつか教えてください。またおすすめのメーカーと理由も教えてください。

車にもトヨタやベンツがある様に、インプラントメーカーもそれぞれブランドがあります。メーカーによって価格も異なれば、ランクがあったり、日本製の方が信頼出来て好みなど、人によって選ぶ基準も違うと思います。

今のインプラントは各メーカーの技術も上がり、質の差が小さくなっていることは事実です。インプラントの技術がヨーロッパ発祥であり、歯科業界でよく使われているものはヨーロッパ製であるものが多いです。

おすすめと言いますか、歯科業界で多く使われているメーカーはストローマン、ノーベルバイオケア、アストラインプラント、ジンマーデンタルの4つが主流です。世界的にもシェアが多く、多くの症例数に使われるインプラントは良いものである証と考えます。

良いものを使いたい方、コスパを重視される方といると思いますが、インプラントは一度入れたら長く使うもので、メーカー選びは慎重に検討する必要があります。質と価格のバランスで適性なものを提案してくださると思いますので、各歯科医院へ相談してみてください。

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インプラント治療の先生について

インプラント治療を受ける上で、先生の出身大学などは選ぶ基準になるのでしょうか?理由は?

出身大学は歯科医を選ぶ基準とは関係がないと思います。そもそもインプラント治療は大学教育で受けるものではなく、卒業後に就職先の歯科医院やセミナーで後から習得していく技術です。理容師やシェフの様に手先の器用さや臨床センスもインプラント成功率に影響しますので、大学によって偏差値がそのまま歯科医の技術力と比例しません。

大学よりも、現場でどれだけ経験数を踏んだか、卒業後にどの施設で研修を受けたかの方が、歯科医を選ぶ基準として重要です。さらにもう1つ言えば、インプラント治療に「認定医」も絶対的に必要なものではありません。「認定医」は一定の教育や知識がある指標にはなりますが、「認定医」がなくても腕の良い歯科医もいらっしゃいます。

最後に

これからインプラントを考えている方にアドバイスがあればお願いいたします。

色々とお話ししましたが、まとめるとインプラント治療を検討する際に歯科医院を選ぶポイントは5つあります。

1、設備が最低限CTなど揃っている。インプラントができる歯医者が常勤であること。
2、清潔さが保たれているかどうか。器具設備の滅菌がちゃんとされていること。
3、料金や治療内容が漏れなくオープンであること。
4、手術自体だけではなく、予防やメンテナンス、その他も含めた全体的な治療計画を元に進めてくれること、また納得いくまで丁寧に説明してくれること。
5、局所的な欠損だけでなく、お口全体の噛み合わせを見てくれること。

インプラントをこれから検討される方はネットで歯科医院を探す方も多いと思いますが、ネット上だけではこう言った情報を得ることは難しいかもしれません。実際に歯科医院へ足を運んだ際には、ぜひこちらの5つのポイントを踏まえて検討していただければと思います。

Special Thanks【野田和秀 先生】

歯科医_野田和秀先生4

勤務先

経歴

  • 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 噛み合わせ治療専門の医院で約10年修行
  • 一宮かみあわせ歯科 2020年4月~開業
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