どんな治療方法も、メリットがあればデメリットもあります。インプラントには、人体への影響や危険性はあるのでしょうか?
インプラントの危険性が問われるのは、金属である異物を骨に埋め込むことが大きな理由でしょう。インプラントに使われている金属は、人体への影響がほとんどないと言われているチタンであり、そのままCTやMRIなどを受けることもできますので、素材によるリスクはほとんどないといえます。
使用している材質に問題はなくても、難しい手術であるため、失敗する可能性もゼロではありません。
たとえば、インプラントの手術の影響により、骨の中を通る神経を圧迫してしまい、しびれが発生するような事例があります。この場合は、難しいと思われる手術であったのに、歯科医師が力量に合わない手術を強硬した結果の可能性があります。
なぜ、このような事態に陥ってしまうのかというと、多くの歯科医が経営難にあるという現状が関係しています。インプラントの治療費は自由診療のため、高額になることが多く、歯科医にとっては利益となる手術です。そのため、多少無理をしてでも、インプラント手術を行おうとする傾向にあるのです。
インプラントをしたいと思っても、体質や持病によっては手術を受けられないこともありますので、無理して受けることはやめましょう。
インプラントを受けられないのは、18歳未満の成長過程にある若者や、糖尿病や免疫不全の人です。また、放射線治療を受けている人も外科処置は危険ですので、やめておきましょう。
ほかにも、歯周病の人や喫煙者など、口腔内に異常がある人や、骨がもろくなっている骨粗鬆症の人も避けたほうが無難です。ただ、これらの人は体質や習慣を改めることによって、手術を受けることは可能になってきます。
インプラントの手術が成功した場合でも、使用し続けるうちに、インプラントが抜けてしまうこともあります。
その主な原因は、細菌の感染による炎症、歯ぎしりやかみ合わせの悪さによる負担など。これらは、ほとんどが口腔内の清潔を保てないことや生活習慣などが関係しています。
こういった原因を取り除くには、定期的にクリニックでメンテナンスを行う必要があります。インプラントは手術したらそれで終わりではなく、長持ちさせるためにも、きちんとしたケアを続けていくようにしましょう。
歯科医にインプラントを勧められたら、その医師やクリニックが信頼できるのかどうか、見極めるのはとても難しいことでしょう。
医療に詳しくないと、医師の力量を量ることはそう簡単ではありません。それでも、できるだけリスクを回避するためにできることもあります。
まず、インプラントを勧められたらすぐに合意せず、ほかのクリニックも受診して本当に必要かどうか聞いてみることです。多くの医師が勧めるようならば、インプラントをすることにまちがいはないのでしょう。
次に、どのクリニックで行うかどうかです。できればインプラントの施術に長けているクリニックを選びましょう。もっともわかりやすいのは、ホームページなどのインプラントの情報が豊富で、力を入れていることや実績が豊富なことがわかれば安心でしょう。
実際に手術をした人の意見や、ネット上の口コミなども参考になります。自分だけでは判断できないこともあるでしょうから、1人で悩まないでいろいろな人の意見を聞いてみることも必要ですよ。
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