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手術の方法を教えて!

手術の方法を教えて!(イメージ)
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手術の方法を教えて!

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手術法をチョイス!

インプラント治療といえば、一般的には2回に分けて外科手術を行う「2回法」が主流。それ以外にも、短期間に治療を済ませたい人のための手術や、よりインプラントを長持ちさせるための補助手術など各種行われています。骨や歯の状態によって、できる手術が決まってきますので、医師に条件やメリット・デメリットなどをしっかり確認しましょう。

1回法手術と2回法手術

インプラントの手術には「1回法」と「2回法」という2種類の方法があります。

■2回法手術 歯肉を切開する外科手術を2回行うことから「2回法」と呼ばれます。多くのクリニックのインプラント手術では2回法を採用しています。
2回法ではまず1次手術で歯肉を切開し、ドリルでアゴの骨に穴を開け、歯の土台となるインプラント(人工歯根)を埋め込んだ後、一度歯茎を閉じてインプラントと骨が結合するまで2~6ヶ月間おきます。インプラントが安定したら、2次手術で再び歯肉を切開してインプラントの頭を出し、「アバットメント」と呼ばれる結合部分をインプラントの上部に装着します。最後に人工歯をアバットメントに取り付けて治療は完了です。

■1回法手術 2回法と違い、外科手術を1回しか行わないのが「1回法」です。2回法ではインプラントとアバットメントを別々の手術で装着しますが、1回法ではインプラントとアバットメントを一度の手術で装着します。
インプラントとアバットメントがあらかじめ一体になったパーツを埋め込む「1ピース型」と、インプラントを手術で埋め込んだ後でアバットメントを取り付ける「2ピース型」があります。また、1回の手術でインプラントとアバットメントの装着だけでなく、仮歯や人工歯まで当日取り付ける「即時負荷」という方法もあります。


2回法は外科手術を2回行うため体に負担はかかりますが、インプラントがしっかり定着してから人工歯を取り付けるため、ほとんどのケースで治療が可能です。また骨が少ない人は2回法で治療することになります。

一方で1回法では短期間で治療できるメリットがありますが、骨がしっかりしていて硬いことが前提となるため、誰でもできるというわけではありません。どちらの方法がよいかは、一人ひとりの環境次第ですので、担当医とよく相談してみましょう。

補助手術とは?

人によってはインプラント治療を受ける前や手術時に、「補助手術」と呼ばれる補助治療が必要になる場合があります。これはインプラントの土台や支えとなる骨を強化したり、周辺環境を整えたりする手術で、インプラントを定着しやすくするためのものです。

■GBR(骨誘導再生法) インプラントを埋め込む部分の骨が歯周病などで痩せてしまっている場合に、骨組織の再生を促して必要な骨の量を確保する手術です。インプラントを埋め込んだ際、骨が足りない部分に自分の骨を移植したり骨補填剤を入れ、「メンブレン」と呼ばれる人工膜で覆い、骨の再生を促します。およそ4~6ヶ月ほどおいてから人工歯をかぶせます。

■サイナスリフト 上顎の骨の厚みが少ないためにインプラントを固定できない時や、多くの歯が欠損しているときに行う手術です。上顎の歯槽骨の上部には上顎洞(サイナス)と呼ばれる大きな空洞があり、そこに骨移植手術を行うことでインプラントに必要な骨の厚みを作り出します。骨が定着するまで約3~6ヶ月ほど待ってから、インプラントの手術を行います。

■GTR(組織再生誘導) 歯周病などで歯肉・歯根膜・歯槽骨などが壊れている場合、歯周組織の再生を誘導する治療法です。歯周病に冒された歯槽骨の表面を削り、メンブレンで覆って清潔な環境を保ち、歯槽骨や歯根膜の再生を守ります。およそ数ヶ月を経て、無事に再生されたら通常のインプラント手術に進みます。

■ソケットリフト インプラントを埋入するため骨に穴を開けた際、穴の奥にある歯槽骨と上顎洞粘膜を叩いて持ち上げ、そこに骨移植を行うことで不足した骨の厚みを生み出した上でインプラントを埋入する方法です。

■ボーングラフト インプラントを入れる場所の骨が大幅に足りない場合に、他の部位から持ってきた骨を移植することで補う方法です。自分の骨以外に、人工の骨補填材を使うこともあります。

画期的な手術方法も

最近では手術した当日から歯が入ってしっかり噛める方法や、一度に4本の歯を入れられる画期的な手法も登場しています。ただすべてのクリニックが取り扱っているわけではありませんので、くわしくは医師に相談してみましょう。

■抜歯即時埋入 文字通り、歯を抜いた当日にインプラントを入れる手術方法です。通常、傷んだ歯を抜いてインプラントを入れる場合、抜歯後の穴が治癒するまでに数ヶ月かかるため、通常のインプラントより治療期間が長くなるといった事情がありました。こうしたデメリットを解消するために開発されたのが「抜歯即時埋入法」で、抜歯した穴にインプラントを入れ、インプラントと穴の隙間に人工骨を入れます。

場合によっては同時に人工歯もかぶせられるため、2回以上かかっていた手術が1回で済み、従来の治療期間の半分以下に短縮できます。ただし骨の量が十分であることや歯周病がないことなどの条件があり、誰でも受けられるわけではありません。

■オールインフォー 片アゴ4本のインプラントで、10~12本の固定式人工歯を支える手術法で、総入れ歯の方や、残された歯を保存することが難しい方向けに開発された手法です。全ての歯を失った場合、これまで片あごで12本の歯を支えるために8~14本のインプラントを埋め込むのが一般的でした。肉体的・金銭的に負担が大きいのが難点でしたが、オールインフォーでは片アゴに4本のインプラントをバランスよく埋め入れ、1つにつながった固定式の人工歯を固定することでカラダの負担を軽減。比較的短期間で治療を終えることができます。

ただし自分の歯が全くない状態でしか施術できないため、まだ使える歯も抜く必要がありますので、よく考えてからの治療をおすすめします。

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