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インプラントと歯肉再生の親和性

インプラントと歯肉再生の親和性(イメージ)
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インプラントと歯肉再生の親和性

インプラントを成功させるために、歯肉の存在は
どのくらい重要?双方の関係性に迫る!

インプラントとは天然歯の代わりに人工歯を取り付ける治療のことですが、インプラント治療の相談に歯科に行くと、まず歯肉再生・移植手術をすすめられることがよくあります。なぜインプラントに歯肉再生が必要なのでしょうか?この二つの親和性について探ります。

健康な歯肉はインプラントに不可欠!

インプラントは、笑ったときにむき出しになる部分の歯だけでなく、歯根となっている骨や歯茎がなければ成り立ちません。骨や歯肉が不足しているときには骨の再生や歯肉再生を促してからインプラント治療を受ける必要があります。
特に、角化歯肉という歯肉が一定量ないと、インプラントはできません。角化歯肉とは、簡単に説明すると、皮膚でいう角質層のような、硬くて強い歯茎のこと。歯茎に触れてみると、やわらかく動く部分としっかり硬くて動かない部分があります。角化歯肉は歯肉の中でもアゴの骨に付着している歯肉部分で、頬や唇を引っ張っても動きません。ちなみに、軟らかくて引っ張ると動く部分は「歯槽粘膜」といいます。
歯槽粘膜がインプラント周囲に近い状態になってしまうと、歯肉は炎症を起こしやすくなり、歯肉退縮を引き起こす可能性が高くなります。また、歯肉の形がいびつだと審美的にも影響があるため、インプラント治療をする際には健康的な歯肉が必要不可欠なのです。角化歯肉が豊富なことで歯周病を防ぐことができ、知覚過敏のリスクも減少。歯磨きも断然やりやすく、インプラントも長持ちします。
歯肉が不足している方は、インプラントを受ける前に歯肉再生手術などを検討してみてはいかがでしょうか。ひとりひとり口内の状態は異なるので、医師に診てもらい、美しい口元を目指した最適な治療方法を選びましょう。

『インプラントで歯茎が下がる』はホント?

インプラント治療を受けると、口内は健康になったと安心しがちですが、インプラントにも歯周病があることをご存じでしょうか。また、天然の歯と違って血液が行き届きづらくなることから歯茎が下がってしまい、アゴの骨がそれを吸収してしまうことで歯肉再生手術が困難になることも多いのです。これは、たとえ歯肉再生手術を受けた後でも注意が必要となる事象です。
歯周病とは、歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないことで細菌が侵入し、炎症を起こしてしまう病気のことで、進行すると歯茎が下がり、歯を支えている骨が溶けてなくなってしまい、最悪の場合、歯が自然に抜け落ちてしまいます。インプラントの歯周病、「インプラント周囲炎」は、こうした歯周病と同じような症状になることをいいます。インプラントを受けた後に、病院でのメンテナンスや自宅でのケアを怠っていると、細菌が歯肉とインプラントの境目に侵入してきます。初期のうちは歯周病と同じように出血がみられますが、徐々に膿んでいき、腫れてしまうことも。このような状態になるとすでにインプラントを支えている骨がなくなっている可能性が高いです。

インプラントをすると歯茎が下がったり、歯周病にかかりやすくなる、ということではなく、インプラントは適正なメンテナンスを行うことで、年齢に関係なく、長く丈夫で美しい歯と歯茎を保つことが出来るすぐれた技術です。ただインプラントは天然の歯と違うからこそ、よりこまめなメンテナンス・ケアが重要なのです。

美しい口元をつくるために必要なバランスとは

インプラント治療を受ける前に、医師から歯肉再生手術や移植手術をすすめられることがあります。歯を取り付けるだけなのになぜ歯肉の再生治療まで必要なのか、と困惑する方もいらっしゃるかもしれませんが、なぜならインプラントとは、ただ単純に失った歯を取り戻すだけの技術ではなく、美しい口元を作ることであり、噛みあわせをよくすることであり、健康な口内を取り戻すことでもあるからです。
インプラントを成功させるためには健康で十分な量と厚みのある歯肉が必要不可欠。花を土に植えるように、歯を取り付けるためにはしっかりとした土台が必要なのです。さらに、根元となる天然歯も健康でなければいけませんし、周囲の歯とインプラント、歯肉の親和性も大変重要です。
よって、歯肉や天然歯が不足している場合には足りない部分を補ってからインプラントを受ける必要があり、インプラント歯科で結果的に歯肉再生手術・移植手術を受けるケースもあるのです。
インプラント周囲炎にもなりにくく、審美的にも納得できる口元にするためには、歯肉再生にも強いクリニックや医師に出会いたいところ。カウンセリングではインプラントについて聞くだけでなく、歯肉再生・歯肉移植手術にも実績がある医師を探すようにしましょう。

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