公開日：2021年6月26日｜更新日： 2021年7月8日

抜歯即時インプラント

インプラントにおける治療期間を短縮できる「抜歯即時インプラント」について紹介しています。治療を受けるかどうか迷っている方、この治療方法が気になる方はぜひチェックしてみてください。

抜歯即時インプラントとは

「抜歯即時インプラント」とは、抜歯を行うのと同時にインプラントも埋入する方法です。通常のインプラント場合には、抜糸後に骨や粘膜が治る期間を置いてからインプラントを埋入しますが、抜歯即時インプラントの場合には即埋入できるため、治療期間の短縮ができます。

即時荷重インプラントとの違いは、インプラントを埋入してから少し時間をおいてから人工歯を作ります。

インプラント治療を検討する際には、治療にあたってのメリットだけではなくデメリットも知っておきましょう。

抜歯即時インプラントは、治療期間が短縮できます。抜歯とインプラント埋入を1回の手術で行うため、患者さんの負担が少なく済む、腫れることがあまりないといったメリットも。また、歯肉をメスで切る必要がないため、縫合する必要がなく見た目の仕上がりも良い、といった点も利点としてあげられています。

抜歯即時インプラントは、通常のインプラント手術と比較すると高度な技術が必要になります。そのため、かかりつけの歯科医院でインプラント治療を行っていたとしても、抜歯即時インプラントには対応していないというケースもあります。

抜歯即時インプラントを行う際の一般的な流れについて紹介します。

問診・検査
まずは問診を行った上で治療方針を決めるために必要な検査を行います。レントゲンや歯科用CTなどによる撮影も行われます。
治療内容の説明
問診や検査の結果より治療方針が決定され、医師から説明されます。費用についての説明も行われますので、内容について納得できた場合に手術が行われます。
手術
麻酔後に抜歯を行い、その際にできた穴を整えてインプラントを埋入します。インプラント体と顎の骨の間にできた隙間は人工骨を補填します。
上部構造（人工歯）の装着
およそ3〜６ヵ月後に、上部構造を装着して治療が完了となります。その後はインプラントを長持ちさせるために定期的なメンテナンスを続けていきます。

ただし、口腔内の状態によっては流れが変わることもありますので、治療を受ける歯科医院で納得できるまで説明を受けるようにすることが大切です。

抜歯即時インプラント治療を受けるためには、歯周病にかかっていないこと、また十分な顎の骨の量があるなど条件を満たしていることが必要になってきます。そのため、自分は治療を受けられる状態なのかどうかをしっかりと確認します。

治療期間の短縮、手術回数を減らせる抜歯即時インプラントは、さまざまな面でメリットがある治療方法です。ただし、全ての歯科医院で対応できるわけではないこと、口腔内の状態によっては適用とならないなど注意点もありますので、あらかじめ歯科医院で確認するようにしましょう。

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