スポーツをして歯が折れてしまい、インプラントを選択した方々の事例を紹介していきます。
小学校の頃に前歯(永久歯)を折ったことがあり、その当時は自分の歯が半分程度残っていたため差し歯を入れていました。社会人になるまでは問題なく生活を送っていたものの、スポーツをしていたときに顔面に対戦相手の肘が入り、半分程度残っていた自分の歯が4分の1程度に。その後、食事をしている最中に前歯が前後に激しく動き、歯が完全に折れてしまいました。
治療の選択肢としては入れ歯、ブリッジ、インプラントの3つがありました。まず、年代的にまだ若かったことから入れ歯は避けたい、またブリッジは健康な歯を削る必要があるためできれば選択したくないという希望があったため、インプラントを選択した形になります。
こちらの方は、もともと治療を行っていた歯をスポーツで強打することによってさらに失い、最終的に日常生活(食事中)の中で完全に折れてしまったというケースです。治療の選択肢は3つありましたが、入れ歯は年齢がまだ若かったことから抵抗があり、さらに毎日の手入れが面倒という理由から選択されませんでした。また、健康な歯に影響を及ぼすという点にも難色を示したため、ブリッジでの治療も選択されず、消去法的にインプラントが選択されたというケースです。このように、さまざまな選択肢を提示された上で、自分の生活と照らし合わせながら治療法を選ぶことが大切です。 結果的に、手術後の痛みは強く感じたようですが、その後人工義歯を入れた後は非常に快適に過ごせているとのこと。前歯だけではなく、虫歯によりほとんど失ってしまった奥歯もインプラントを入れたようです。
スポーツをしている最中に、ボールが顔に当たってしまい歯を失ってしまった。
診察の結果ひどく歯が折れていることが確認されたため、抜歯が必要と判断されました。ブリッジや入れ歯の選択肢もあったものの、今後のことを考えてインプラントを選択。
スポーツをしていてボールが当たった場合、どの程度歯を失ったかということで治療の方法も変わってきます。よくあるケースとしては、前歯の先端が少し欠けてしまった程度であれば、表面を少し削り、前歯の形を整える程度で治療は完了しますし、さらに大きく欠けている場合には、コンポジットレジン(プラスチック製の材料)などによる修復が行われます。
さらに、欠けてしまった部分に神経が含まれている場合には、神経を全て抜いてしまう必要が出てきます。被せ物を装着することで対応可能な場合もありますが、より状況がひどければ、抜歯まで必要になるケースも。この場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントが選択肢となります。 歯が欠けてしまった場合、自分ではどの治療法が適しているかがわからない場合がほとんどです。そのため、できるだけ早く歯科医院に足を運んで、診察を受けることが必要と言えるでしょう。
スポーツで力を出したいときなどにどうしても歯を噛みしめるため、奥歯がすり減り、割れてしまいました。
奥歯で噛む力を回復させる目的があったため、インプラントを選択。入れ歯やブリッジにした場合、噛む力がどうしても弱まってしまうことで選択しませんでした。
スポーツ選手の場合には、「噛み合わせ」が非常に重要であるということはよく知られています。噛み合わせが悪いと本来の力を発揮できない場合が多くなるため、スポーツ選手においても口腔内のケアは重点的に行っていかなければなりません。このことから、スポーツ中の奥歯の噛み締めによって歯がすり減った、割れてしまったという場合には、インプラント治療を行うケースがあります(入れ歯やブリッジを選択した場合、噛む力は天然の歯と比較して35%から40%程度に減少すると言われています)。
インプラント治療を行い、人工義歯を装着することによって奥歯が本来の高さに戻ります。さらにその高さに合わせた正しい噛み合わせができるように調整を行うことによって、それまで失われてしまっていた噛む力も回復しますし、体のバランスも整いますので、パフォーマンスの質が向上するケースも見られます。このようなケースが見られることからも、スポーツ選手の口腔内ケアとしてインプラントが用いられることがあります。
スポーツをしていた際の事故により前歯を4本同時に失ってしまった。
当初はインプラントではなくブリッジによる治療を行っていました。しかし、非常に噛みづらい・見た目もあまり良くないという点で日常生活に支障が出ていた上に、ほかの歯にも負担をかけてしまっているということで、思い切ってインプラントを選択しました。
激しいスポーツを行っている上では、接触などにより一気に何本も歯を失ってしまうこともあり得ます。こちらのケースでは、1度に4本の歯を失ってしまったとのこと。一度はブリッジにより治療を行っていましたが、失ってしまった4本の歯に対して2本の健康な歯で支える必要があるため、健康な歯への負担はかなり大きなものとなっていたはずです。場合によっては、ブリッジの脱離や支えている歯が揺れてくるなどの症状が出てくることがあるため注意が必要です。 加えて、こちらのケースの場合は日常生活を送る上でも不都合を感じていたため、インプラント治療を行うこと選択。ブリッジをしていた頃よりも格段に食事がしやすく、さらに見た目も良くなったということでした。
自転車で走行中に転倒し、顔を強打。症状としては唇が切れたことと歯が折れてしまった状態になってしまった。
唇が切れた部分に関しては縫合を行い、折れた歯については痛みを強く感じていたため、揺れることがないように固定。数日で痛みは収まったものの、歯根まで影響が及んでおり抜歯が必要な状態であると判断され、後日抜歯。前歯だったこともあり、審美的な面・今後のことを考えてインプラント治療を行うことになりました。
歯の根が割れてしまったり、ヒビが入ってしまう状態を歯根破折と呼んでいます。このような場合、割れてしまった部分から細菌が入り、感染を起こしてしまう可能性があるために基本的に抜歯が行われることになります。こちらのケースでも抜歯が必要であると判断がされました。 抜歯後の対応としては、義歯またはインプラントという2つの選択肢がありましたが、インプラントの方が見た目を考えると自然で美しいという点や、義歯を入れた場合は毎日の手入れが必要である点など、今後のことを考えた結果、インプラントが選択されたケースになります。特に前歯の場合は人と接する場合によく見える部分になりますから、見た目を考えてインプラント治療を行うケースもよく見られます。このように、複数の治療法が考えられる場合には、医師と共によく検討を行うことによってベストな治療法が見つけられるはずです。
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