何らかの事情で歯を失った方に向けて行われる「インプラント」治療ですが、外科手術が伴うため、クリニック選びは慎重になるものです。そこで、初めてインプラントを受ける際に注目すべき歯科医院の選び方について、医師監修のもと詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
監修
横浜駅西口デンタルオフィス
インプラント難症例にも対応する日本口腔外科学会所属の院長
院長
大羽 陽樹
横浜駅西口でインプラント外来を行うクリニックの院長は、顎の骨量が不足しているという日本人特有の問題に対応し、インプラントが難しい患者のために骨造成の治療法を積極的に取り入れています。難症例も数多く手掛けている経験豊富な歯科医です。ジャズが流れる落ち着いた雰囲気のクリニックでインプラント治療を受けることができます。
TEL:045-620-0468
インプラント治療を受けるにあたり、機能性だけでなく「美しくキレイな歯に整えてほしい」と思う方も増えています。しかし、その審美性はどのような基準で決まるのでしょうか?ここではそのポイントを解説するとともに、気を付けたい点などをご紹介しましょう。
インプラントは歯の代わりとなるものですから、色味はやはり「できる限り真っ白がいい!」と思ってしまうもの。しかし、実は白ければいいとは限らないのです。これはなぜかといえば、周りの歯から浮いてしまう恐れがあるから。
そのため、インプラントはあくまでも自分の歯の色味に合った、違和感のないカラーを選ぶことが大切です。光沢に関しても艶がありすぎると不自然になってしまいますから、ナチュラルな質感のものをこだわりたいですね。
歯は、すべて同じ形というわけではありません。例えば前歯だけ見ても、下の歯と上の歯はまったく違いますよね。実は正確には中切歯から側切歯、犬歯、第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯まで、全体で8つの種類があるのです。
また、歯並びには個人差もあります。他の歯に対して自然な大きさか、かつシンメトリーな形かどうかも審美性を追求する上では重要なポイントだと言えるでしょう。
インプラントは顎の骨に直接埋め込まれるため、顎の形がインプラントに適していないと(骨の厚みや強度)、インプラントの角度や位置が悪くなり、噛み合わせのトラブルや長期的な安定性に影響を与えます。顎の骨の状態が良好であれば、インプラントが正しく機能し、自然な感覚で使用できるようになります。
事前に顎の形までしっかり確認してもらって、骨造成などの処置を検討することも大切です。
歯肉の形が整っていないと、インプラントが正しく機能していても見た目が非常に自然でなくなることがあります。
歯肉の周囲にしっかりとフィットしていないと、隙間ができて細菌が侵入しやすくなり、炎症や感染のリスクが高まり、美しく健康的な歯肉の形を維持することが困難となります。
自然な見た目で、健康的な口腔環境を保つことができるインプラントですが、事前の口腔検査が重要と言えます。
インプラントは食事や運動を思いきり楽しみたい、だけでなく「歯並びを気にせず人前で笑えるようになりたい」という目的で検討する方もいるはず。そのため、スマイルライン(笑った際、上口唇の縁が構成する線)も確認しておきたい点です。
前歯を美しく見せるためには、スマイルラインが前歯を隠しすぎず、かといって歯肉も露出しないバランスを考えることが大切。これも審美性を左右するポイントなので、ぜひ追求してみてください。
特に前歯のインプラント治療を受ける場合、審美性を追求する上で「骨の薄さ」が問題となるケースが多く見られます。前歯が埋まっている骨(歯茎の部分)は元々薄いですが、歯を失うと更に力が弱まっていく傾向があるのです。
また、そもそも日本人は口内の骨が細くて薄い人が多いと言われています。あごの骨は造成手術も存在しますが、骨が薄いとクリニックによってはインプラント自体を断られてしまう可能性があるということを、頭に留めておきましょう。
骨の高さや幅が足りない際には、骨増生という処置法でインプラント治療は可能になります。また、歯肉の厚みや幅が足りない際は歯周形成外科処置があります。
日本人の多くの方が悩まれている点に着目して当院ではそれらの治療に力を入れています。他院で断られた際には是非ご相談ください。
横浜駅西口デンタルオフィス:045-620-0468
インプラントは手術して終わりというものではなく、その後も適切に維持するため定期的なメンテナンスを受ける必要があります。具体的には歯のクリーニングやブラッシング指導、歯周病対策などですね。
磨きやすく清掃性が高い仕上がりにしてもらうのはもちろん、万が一トラブルがあった際にも迅速に対応してくれる、手厚いアフターケアを行っているクリニックを選ぶのがおすすめです。
このように、インプラントの審美性にこだわる場合は色味や形、スマイルラインなどをふまえ、周りの歯とのバランスも考えた仕上がりにすることが大切だと分かりました。歯の形や歯肉の状態などは機能にも関わってくるため、見た目以上に重要なポイントです。
かみ合わせが悪い、歯茎が落ちて物が挟まってしまうなどの術後トラブルを防ぐ意味でも、CT等でしっかりと口内状態を把握した上で、きめ細やかなカウンセリングを行ってくれる経験豊富なクリニックへ相談しましょう。