公開日：2021年6月29日｜更新日： 2021年7月8日

フラップレスインプラント

インプラントの治療法のひとつ「フラップレスインプラント」について紹介。治療を受けるかどうか迷っている方、この治療方法が気になる方はぜひチェックしてみてください。

フラップレスインプラントとは

フラップレスインプラントとは、簡単にいうと歯肉を切開せずに行うインプラント治療です。メスを使わずに小さな穴を開けて手術を行うことになりますので、歯肉の切開・剥離・縫合を行う必要がなく、患者さんへの負担を軽減することができます。

インプラント治療を検討する際には、治療にあたってのメリットだけではなくデメリットも知っておきましょう。

フラップレスインプラントの大きなメリットは、患者さんへの負担を軽減できるという点。歯肉の切開や縫合といったステップが必要ないため、手術に要する時間も短縮できる上に腫れ・痛みについても少なく済むでしょう。歯肉をメスで切開することに対して恐怖を感じている患者さんでも不安を軽減した上で治療を行えます。

また、糖尿病や血圧に問題を抱えているケースでも治療が行える可能性がある点においてもメリットがあるといえます。

フラップレス手術には、医師の技術が必要になります。これは歯肉を切開せずに手術を行うことから骨を直接目で確認しながら行うわけではないため。正しい位置にインプラントを埋入するためには、医師の技術とともに入念なシミュレーションを行う必要があります。

また、顎の骨量が不十分な場合には、この治療の適用とならないケースがあります。

フラップレスインプラントの治療の流れを見ていきましょう。

問診・検査
まずは問診を行い、口腔内の状態を確認します。さらに、口の中の型取りやCT撮影も行うことにより、患者にあった治療法を検討することになります。医師から治療に関して説明が行われるため、納得できた場合に手術のステップに進みます。
手術用のガイドの作成とインプラント体の埋入
コンピューター上でシミュレーションを行うなどしながら治療計画を立てていきます。手術を行う場合には、３D画像で顎の状態を確認し、神経・血管の位置をチェックしながらインプラントを埋入していきます。
アバットメントと仮歯を装着する
埋入したインプラント体にアバットメントと仮歯を装着します。その後は2〜3ヵ月間インプラント体と顎の骨が連結するのを待ちます。
人工歯の装着、メンテナンス
患者さんに合わせて制作した人工歯を取り付けて治療は完了です。その後はインプラントを長持ちさせるために定期的なメンテナンスを行っていきます。

フラップレスインプラントを希望する場合には、十分に顎の骨の量があることが必要などさまざまな条件がある点に注意が必要です。そのため、治療を希望していても何らかの理由で治療が行えないことも。

また、インプラント前のシミュレーションが重要な治療方法であるため、治療を担当する医師の技術とともに設備も整っている必要があります。

切開を必要としないフラップレスインプラントは、インプラント治療の負担を軽減できるとともに、患者の不安を和らげられる可能性があるといえるでしょう。そのため、どうしても歯肉切開に抵抗を感じる方はフラップレスインプラントを検討してみてはいかがでしょうか。

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