バイオホライズン【アメリカ】
アメリカのバイオホライズン社が提供しているインプラントの特徴と種類について解説しています。
バイオホライズンの
インプラントの特徴
- 特許技術で生体親和性をアップ
- ショートサイズも販売
バイオホライズンのインプラント表面には、特許技術であるLaser-Lok(レーザーロック)という処理が施されています。このLaser-Lokを施したインプラントは周囲の軟組織との結合性が高まり、細菌の侵入を防いで炎症を防ぐという効果が期待できます。さらに、インプラント周囲に組織がしっかりと集まって結合するため歯ぐきとの境目が自然になり、審美性の高い治療が実現するのも特徴です。また、種類としてはショートサイズも展開しているので、骨の高さが不足しているケースにも有効。場合によっては、ボーングラフト(骨移植)なしに治療を受けられることがあります。
参照元:バイオホライズン https://www.dentwave.com/wp-content/uploads/2018/10/BioHorizons-テーパードショート.pdf、
http://www.caimandental.com/dentist/recommended/、http://www.caimandental.com/dentist/laserlok/、
http://www.caimandental.com/dentist/product/tapered_short/
Laser-Lok(レーザーロック)とは?

引用元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/dentist/
バイオホライズン社が開発したインプラントの表面処理技術のことです。
インプラントの表面に細かな溝を作り、歯ぐきなど、歯の周辺にある軟組織に触れる面積を広げ、また、その溝に軟組織が絡みつくことで、インプラントと軟組織の結合性を高める技術です。
この溝は、繊維芽細胞、上皮細胞、骨形成細胞などの細胞ひとつが入り込むのにちょうどよいサイズになっています。
この正確なサイズが、細胞を誘導し、定着させ、上皮の下方移動を抑制し、歯槽頂骨を保護します。
天然の歯では、歯と歯ぐきがしっかりと接合していますが、従来のインプラントでは、骨とはしっかり結合していても、歯茎とは接合していませんでした。そのため、歯と歯ぐきのすき間に細菌が入り込み、歯肉炎などの炎症を起こしやすかったのです。
この技術によって、そのようなトラブルを防ぎ、インプラントの機能と審美性を長期に維持することができます。
参照元:バイオホライズンhttp://www.caimandental.com/dentist/recommended/、http://www.caimandental.com/dentist/laserlok/
バイオホライズンのインプラントの種類
テーパードプラスインプラント

引用元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/dentist/product/taperedplus/
周辺組織の付着を促して、
インプラントの安定度を向上
歯ぐきなどの軟組織と接触する面を広くするため、インプラントボディの上部まで、特許技術であるLaser-Lok処理が施されているテーパードプラスインプラント。これによりLaser-Lokの処理面が細胞により多く触れることとなり、周辺組織の付着が促進。骨とインプラントの結合が安定します。
強い維持力で安定感も◎
テーパードプラスインプラントのボディと支台部分の連結には、NASA でも使用されているSpiralock(スパイラロック)というシステムが用いられています。このシステムによりスクリュー部分がピタッとはまり、緩みを防いで強い維持力をキープし続けます。
テーパードインプラント

引用元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/dentist/product/tapered/
効率のよいインプラント治療が可能
テーパードインプラントは、マウントフリータイプと3inOneアバットメントを用意。なかでも3inOneアバットメントはインプラント治療に必要な3つの機能(インプラントマウント、印象用コーピング、アバットメント)を持っており、埋入後の型取り~補綴物装着までの操作がスムーズ。治療時間の短縮により、患者の負担が軽くなります。
初期安定性を高める工夫
テーパードインプラントは、幅が広く平たいエッジと機能性の高い表面積を持ったねじ形状が特徴。縦方向への負荷を改善し、インプラント埋入後の初期安定性を高めています。
参照元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/dentist/product/tapered/
ティッシュレベルインプラント

引用元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/dentist/product/tissue_level/
1度の手術で済む1回法に対応
ティッシュレベルインプラントは、1度の手術で治療を行える1回法に対応したインプラント。カラー部分に2mmのLaser-Lok処理を施し、骨や軟組織との結合を促しているのも特徴です。
治療ミスを防ぐ工夫あり
インプラントの治療ミスは患者にとってのマイナス要素ですが、ティッシュレベルインプラントには、術者のミスを防ぐレイアウトやカラーコードといった工夫が満載。安全性の高い治療を受けられます。
ショートインプラント

引用元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/dentist/product/tapered_short/
骨の高さが低くても、
インプラント治療ができる
骨の高さが不足している場合、ボーングラフトと呼ばれる骨移植を行う必要がありますが、ショートインプラントであればボーングラフトを行わずに治療を受けられることがあります。
初期固定を高める工夫
ショートインプラントのカラー部分には縁を斜め15度に削った斜面があり、さらにこの部分には組織との結合性を高めるLaser-Lokを付与。インプラントと骨との、初期固定の向上を促しています。
補綴(ほてつ)コンポーネント

引用元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/dentist/product/prosthesis/
インプラント体以外の、治療に必要な関連製品をご紹介します。
Laser-Lokアバットメント
アバットメントとは、歯冠部分とインプラント体を連結している真ん中の部分の部品です。
Laser-Lokアバットメントは、アバットメントの表面の一部に細胞サイズの細かな溝を施すLaser-Lok表面処理を行ったもので、次の3種類があります。
レーザーロックエステティックアバットメント
前歯部など、審美性が求められる部位に使用するアバットメントです。
レーザーロックヒーリングアバットメント
レーザーロックアバットメントを使用する予定がある時に、治癒期間中に使用するアバットメントです。
マルチユニットアバットメント
さまざまな角度、カラーの高さ、直径に対応しており、患者のニーズに応じた治療ができるアバットメントです。
インプラントの手術直後、すぐに装着する場合に適しています。
スナップコーピング
口の中の型を取る時に使用するものです。
X線を通さない素材でできているので、X線で装着を確認できます。
ロケーター
総入れ歯や部分入れ歯をインプラントで固定するアタッチメントで、入れ歯を正確な位置に装着することができます。
バイオホライズン社について

引用元:バイオホライズン(カイマンデンタル社) http://www.caimandental.com/
バイオホライズン社は、アメリカで20年以上の実績を誇るインプラントメーカーです。Laser-Lok(レーザーロック)という革新的なテクノロジーや、3inOneアバットメントといった独自のコンポーネントを展開し、次世代のインプラントとも言われる製品やシステムを多数開発。アメリカを中心にシェアを伸ばしています。このバイオホライズン社のインプラントを日本で取り扱っているのは、カイマンデンタル社。インプラントシステム一式の販売を行っています。
参照元:バイオホライズン http://www.caimandental.com/history/
参照元:Dentwave.com https://www.dentwave.com/sponsors/caimandental_sponsor/
選べるクリニック
多く取り扱っているクリニックであれば、患者様に合わせたメーカーを紹介してくれることでしょう。
しかし、お目当てのインプラントメーカーを扱っているクリニックはどこなのか、HPをつぶさに探すのは面倒です。
当サイトで紹介しているクリニックのHP&電話調査で、インプラント使用メーカー数が多かった2院をピックアップして調べましたので、参考にしてください。
※2019年3月調査時点の情報を元にしています。
- ストローマン
- ノーベルバイオケア
- デンツプライシロナ(アストラテック)
- ジンマーバイオメット
- オステム
- Zシステム
- バイオホライズン
- 松風バイオフィックス
- エンドポア
- ストローマン
- ノーベルバイオケア
- カムログ
- ジンマーバイオメット
- デンツプライシロナ(アストラテック)
- トーメンメディカル(SPI)
- 京セラ(POI)
- スウェーデン&マルティナ