Teeth Me デンタルクリニックの院長である柿原由依先生にインプラント治療についてお伺いしました。インプラント治療をする上で大事にしていることや、依頼するクリニックを見極めるポイントや治療タイミングなど質問に答えていただきました。インプラント治療を検討されている方は参考にしてみてください。
私は、愛媛県で生まれて、歯科医の父が自宅で開業している姿を見て育ちました。父の治療によって患者さまが笑顔で帰られていく姿を間近で見ているうちに、歯科医はすごい仕事だなと思い、自然と目指していくようになりました。
インプラント治療を中心とした臨床経験を積みました。そして、2023年3月にTeeth Me デンタルクリニックを、横浜市都筑区という地に開業しました。
患者さまの健康状態を十分に確認した上で治療を行うことです。インプラント治療はほかの治療と比べ手術的な処置が必要であり、患者さまの健康状態が治療の成功に大きく関わります。
ですので、患者さまの全身の健康状態を丁寧に評価し、手術の適応性を判断するようにしています。また、さらに細かい面においても大事にしていることがあります。
インプラント治療は、個別の患者さまに合わせたプランニングが必要です。
今までは、骨にきちんとインプラントを入れられる場所に行うことを第一に考えていました。しかし、その上で最終的な被せ物を想定した位置にインプラントをいれていくことが、治療の予後やお掃除のしやすさにも大きな影響を与えると考えています。 そのために、患者さまの口腔状態や咬合(かみあわせ)の分析を行い、適切なインプラントの配置と手術計画を立てるようにしています。
全身疾患をお持ちの方でも、管理してもらっている間にインプラント治療が受けられます。
麻酔をすることで少し眠っているような環境で治療ができるため、緊張が和らいだ環境で治療を受けることができます。また、手術中や手術後に痛みや腫れを最小限に抑えることも可能です。
CT
全体の骨の状態や硬さ、神経の走行位置を調べることができ、インプラント治療をより正確に行うことができます。
マッチングガイド
CTデータと患者さまの口腔内をマッチングさせたガイドを使用しています。 ガイドがなくてもインプラントを埋入することもできますが、安全面や正確さの観点から患者さまにより安心してもらえると思っております。
インプラント治療を行った後でも、歯周炎を引き起こす可能性はあります。 天然歯と構造が違うため、骨に固定されたら何でも噛めるようになりますが、一度歯周病を引き起こしてしまうと悪化しやすいといわれています。 そのため、患者さまに適切なケア方法や定期的なメンテナンスの重要性を説明し、治療結果の長期的な維持をサポートします。インプラント専用の歯ブラシもありますので使い方などケアができればなと思っております。
インプラント治療ははじめて受けられる方がほとんどで、虫歯治療のように大半の方が経験されてる話とは違います。ですので、患者さまにとっては不安があり、簡単に決断できることではないのかと思います。
ただ、「入れ歯では食べられないし、噛めない」「昔のように歯を使いたい」「歯を悪くしたくない」という方に、インプラントは適した治療だと考えています。そんなインプラントは、第二の永久歯ともいわれているほどです。 ですので、最善となる治療の選択を不安で諦めてしまうことのないように、気になることがあれば気軽に相談していただければと思います。
また、各患者さまは個別の状況とニーズを持っていますので、それに合うようにカスタマイズされた治療計画を立てるようにしています。患者さまの口腔状態、全身の健康状態、予算、希望などを考慮し、最適な治療プランを提案するようにしています。
治療プランや手術の詳細を説明される際に疑問や不安を直接質問して、しっかりと納得できる回答をしてもらえるかもらえないかも判断基準のひとつになるかと思います。 また、インプラントをどのくらい経験されてるかとか、月にどのくらい治療にあたっているかなどもひとつの目安になるかと思います。
クリニックのHPにて、どういう滅菌をしているかといった詳細を載せているところは、衛生状態について徹底しているところが多いと思います。 特に、クラスBの滅菌器を使用してるなど、こだわりをもったものを使っている場合もあります。
また、治療は滅菌パックを開けるところからはじめているクリニックも安心できると思います。 当院では患者さまが常に見えるよう滅菌室をガラス張りにしており、安心できるように心がけています。
「歯を失ったからインプラント治療を行う」というよりも、「今の口腔内の環境を良くするために必要な治療のひとつ」と考えている先生。 つまり、患者さまの口腔状態や全身の健康状態を考慮して個別に、統合的な治療計画を立てられる先生は良い先生かなと思います。
また、治療の過程やリスク、適切なオプションについてわかりやすく説明し、患者の質問に対して納得のいく答えを出せることもポイントだと思います。
設備の整っているクリニックとそうでないクリニックをしっかり比較することは難しいです。 インプラント治療には、ある一定の品質以上の設備が必要不可欠です。CTやガイドを用いることで、より正確に患者さま口腔内の状態を把握できます。これにより、手術中の誤差や合併症のリスクを減らし、治療の成功率を向上させることができます。
また、院内での連携も大切です。インプラントを入れた後の衛生士によるケアや、技工士による被せ物の作成など、複数の専門家が連携しなければいけません。チームの連携や技術力が向上することで治療の精度や品質が向上し、成功率が向上すると考えます。
さらに、インプラント治療では、感染症や衛生管理が非常に重要です。環境や設備の充実度により、感染リスクを最小限に抑えることができます。例えば、滅菌機器や清潔な手術室、適切な衛生対策などが整っていることで、感染リスクは軽減します。
これらの要素が充実しているクリニックでは、インプラント治療の成功率は向上する可能性があります。ただし、いくら環境が整っていても、骨の状態などオペ中に判断すべきことはたくさんあります。 骨の環境が良くない患者さまなどのインプラントは、まだまだ経験のある先生とそうでない先生とでは差がでてくると思います。 判断する基準は多いですが、ご自身が納得できるクリニックを選ぶことが重要だと考えています。
などに当てはまるクリニックは、避けた方が良いと考えています。
40万から60万前後が、適切な価格ではないでしょうか。 骨がなくて足す処置(サイナスリフト、ソケットリフト、GBR)、静脈内麻酔、CT、ガイド、仮歯など他に行う処置を含めると、一概にこのくらいの金額ではないかと思います。
失ったらすぐに治療を行うことが理想だと思います。 歯を残すことが大切とは言われていますが、歯が割れたらもう噛める歯には戻りません。歯周病が進み過ぎた場合も、もう残すことはできません。
「歯を残したい」という気持ちで抜かないといけない歯を残してしまうと、それと同時に骨を失っているということにもなりかねません。
骨を失う原因は、感染した歯をずっと使い続けていることや歯周病をそのままにしていること。歯を失ってから時間が経過してしまっていたり、噛み合わせのバランスが悪かったり。さらには歯槽骨に過剰な圧力がかかったりすることで、骨の吸収や損失が起こる可能性があります。
全ての歯は骨に埋まっているため、失う歯の周りの骨がなくなると両隣の歯まで支えられなくなるかもしれません。 そうなると、インプラントのオペさえも難しくなることがあります。 噛めなくなってしまってからだと骨がかなり失われていることが多いため、できるだけ早めに行うことが大切だと考えます。
前歯部のインプラントの長期的な審美性を保つことが難しいと思います。抜けたあとの残っている骨は薄いことが多く、オペも簡単ではありませんし、アフターケアもほかの歯に比べると難しいと思います。 また、インプラントをする際に固定できる骨の量が少なすぎる場合や歯周病で失われた口腔内、骨が柔らかすぎるなど失った環境もみなさんそれぞれなので、そこにもインプラントの難しさがあると思います。
インプラント治療は、歯科治療において唯一失ってしまった環境を取り戻せる先端の治療だと思います。 まずは、信頼できる歯科医師・クリニックを選ぶことが重要です。
一度気になることがあれば、インターネットで検索だけではなくお近くの病院に足を運んで相談されることをお勧めします。 そして、ご自身の口腔内環境がどうなっているのか、現状を知ることが大切です。 そこから治療について理解を深めましょう。
インプラント治療は、年齢など関係なく受けられる治療です。 諦める前に一度相談されてみてください。 昔のように美味しくご飯がたべられて、楽しい時間を過ごしていただきたいなと思います。
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