総額の目安は1本30万~45万程度ですが…
前歯のインプラント治療にかかる費用の内訳について解説します。また、万が一インプラントした歯が抜け落ちたり、欠けたりなどのトラブルに見舞われた場合、再手術などの保証はあるのでしょうか?事前に知っておきたい保証制度についてクリニックに確認しておきたいことをまとめました。
前歯のインプラント治療の総額の目安は30万~35万円程度[※1]です。
インプラントの手術費用自体は150,000円~350,000円程度が相場ですが、そこにレントゲン撮影や歯の模型作成などを行う術前検査に医師の診断料(約15,000円~50,000円)、抜歯治療(5,000円~8,000円)、人工歯・連結するネジの代金、接着するためのセメント代金などの素材代(50,000円~200,000円)、治療期間中に装着する仮歯(5,000円~20,000円)などが載ってきます。
また、初診料や再診料、カウンセリング料、管理費、麻酔代などを請求される場合もあります(これは保険診療か自由診療かによって大きく変動します)。
インターネット広告で『インプラントが10万円でできる!』などと書いてあっても、場合によっては手術費のみを指していることもありますので、注意が必要です。
[※1]参照元:インプラントの費用 前歯編 KU歯科
◆費用総額…340,000~390,000円
◆費用総額…680,000~780,000円
◆費用総額…770,000~920,000円 ※インプラントを両端2本、真ん中の歯をブリッジで治療した場合の費用です。
上記以外に、以下の費用がかかることもあります。
インプラントは自由診療。高額な治療費を支払って受ける手術なので、万が一の失敗があった場合に備え、再治療の保証制度を用意している歯科医院に治療をお願いしたいものです。 ここでは、インプラントにおいて起こりうるトラブル、一般的なクリニックにおける保証内容、保証制度をチェックする際のポイント、保証が適用外となる例など、保証に関する基礎知識をまとめています。治療の契約をする際には、必ずそのクリニックの保証制度を確認しておきましょう。
インプラントが広く普及してきた昨今、患者の数に比例して、装置の安定性や歯科医師の技術力などが急速に向上してきました。しかしながら、今もってインプラントをめぐるトラブルは、少ないながらも発生しています。よく見られるトラブルとしては、次のようなものが挙げられます。
これらのトラブルの原因は、かならずしも装置の安定性や歯科医師の技術力だけにあるのではなく、患者側の噛み合わせや噛む力などにある場合もあります。いずれの原因であれ、インプラントは「どんな患者でも100%成功する」というものではないことを理解しておいてください。
インプラントは、原則として自由診療。治療費はもちろんのこと、保証制度もすべて各クリニックが自由に決定できる治療[※2]になります。よって保証制度・保証内容はクリニックによって異なるため、治療をお願いする前に、かならずそのクリニックの保証制度について確認しておく必要があります。一般に、インプラント治療では次のような保証内容が見られます。
基本的に保証の範囲は広いのですが、その保証を受けるための条件はクリニックによって異なります。治療を決断する際には、保証を受けるための条件もかならず確認しておいてください。
[※2]参照元:インプラントの平均寿命と保証について 井上秀人歯科
インプラントの保証は、どんな患者でも無条件で受けられるわけではありません。保証トラブルを避けるために、治療を受ける際には次のような事項をチェックしておきましょう。
他にも、治療の契約をする前に、気になることをすべて確認しておきましょう。
そもそも、保証制度を設定していないクリニックでは、保証を受けることができません。また、保証制度を設定していたとしても、条件によっては保証を利用できないケースもあります。保証が適用外となる例を見てみましょう。
インプラントに限らず世の中のどんな保証制度も同じですが、保証を受けるにはかならず条件があります。無用なトラブルを避けるため、保証を受けるための条件を事前にしっかりと確認しておきましょう。
インプラント手術を受けたあとに、手術した部位が破損したりぐらついたり、抜け落ちたりしてしまった場合、修復や再手術を行うための費用を、治療を受けた医療機関、または医院と提携している保証会社が負担する「保証制度」が設けられていることもあります。
ただし、インプラント治療はほとんどの場合が自由診療のため、保証内容についても各医療機関で自由に設定できるようになっています。治療前のカウンセリング時にぜひ聞いておきたいポイントでしょう。
最近では患者さんが安心してインプラント治療を受けられるようにするために、保証内容や保証期間を記した保証書を発行する医療機関も増え始めています。万が一の時のために、事前に手元に取っておきたいところ。
また保証制度を受けるためには、インプラントの手術総額費とはべつに加入金額が必要なケースがあります。無償保証(治療費に含まれている)のか、有償保証(オプションで追加費用が必要)なのか、また保証の対象となる場合と対象外となる場合など、治療を受ける前に保証制度については医師に詳しく確認をしましょう。
前歯のインプラント治療は使用する材料によって相当な金額の差が出ます。インプラントは、まずあごの骨に埋め込む人工歯根「インプラント体」、人工歯とも呼ばれる「上部構造」、インプラント体と人工歯とを連結させる「アバットメント」の3つの部品で構成されていますが、部品ごとにどの材料・材質を選ぶかでも価格は大きく違います[※3]。
見た目に重要な人工歯については、患者さんの口腔内の状況はもちろん、前歯の色や形など患者さんの希望によっても選ばれる材質は変わります。納得のいく材料と価格になるよう医師とじっくり相談しましょう。
平成24年4月に、病気や事故などが原因で広範囲のあごの骨を失ってしまった場合、インプラント義歯治療が保険適用されることが決定しました。しかし、インプラントを希望するほとんどの患者さんの症例には当てはまらないため、これまで同様、自由診療での治療を受けることになる方が多いでしょう。総額で1本30万以上にもなるインプラントを高いと感じる方も多いと思いますが、定期的なメンテナンスを怠らなければ、一生モノの『自分の歯』として付き合っていくことが出来ます。
しかし、適切な外科手術を受けられてこそ、一生モノになる前歯のインプラント。トラブルや後悔のない治療になるよう、価格の安さよりもまず信頼できる医師選びを慎重に行うようにしてください。
[※3]参照元:インプラントの構造 聖和会
インプラントは、歯の柱となる「人工歯根」、柱と歯を連結する「アバットメント」、上部で噛み合わせの働きをする「人工歯」の3層構造から成り立っています。ここでは、これらのうち最も先端に設置される「人工歯」の種類、それぞれの特徴、費用などについて解説します。
人工歯を大きく分けると、自分で取り外しのできないタイプと、自分で取り外しのできるタイプとの2種類があります。自分で取り外しのできないタイプの人口歯を取り外すときは、歯科医院で歯科医に取り外してもらうことになります。 また、自分で取り外しのできないタイプの人口歯には、金属を使わない人工歯と金属を使う人工歯の2種類があります。
どのタイプの人口歯を使うかについては、患者の希望の他にも口腔内の状態などを勘案し、総合的な観点から歯科医が判断することになります。 それぞれのタイプの人口歯について、特徴や費用を詳しく見ていきましょう。
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