インプラントの手術後の注意点

手術後に注意しておきたいポイント

運動について

インプラント手術直後の運動はNGです。
激しく身体を動かすと血液の流れが速くなり、痛みや腫れ、治療部分からの出血などを招く恐れがあります。 また、身体が疲労してしまうと傷口の治りも遅れてしまうので、基本的に手術後2日～3日間は安静にしておいてください。軽い運動でもなるべく避けるようにしましょう。

手術の翌日から仕事を行うことは可能ですが、力仕事や運動量の多い仕事をされている場合は、必ず事前に担当の歯科医に相談してください。
もちろん、3日経ったから運動しても良いというわけではなく、傷や出血が収まるまではできるだけ安静にしておきましょう。

食事について

食事は手術当日から行うことが可能です。
ただし、麻酔が効いているおよそ3～4時間の間はNG。麻酔が切れたら傷口に刺激を与えないよう、手術部分の反対側の歯で噛むよう心がけてください。術後数日間はなるべく負担を減らすため、ヨーグルトやおかゆ・ゼリーなどといった柔らかいものを食べるようにしましょう。

また、香辛料や酸味の強いものに加え、極端に冷たいものや熱いものなども傷口に刺激を与えてしまうので控えるようにしましょう。栄養バランスを整えるためにも、サプリメントといった栄養補助食品などを活用するのがおすすめです。特に、カルシウムやマグネシウムなどは歯を丈夫にし、傷口の回復を早める効果もあるので積極的に摂取してください。

入浴について

手術後数日間はなるべく入浴も控えるようにしましょう。
熱い湯船に浸かることは、運動と同じく血流を促進させる働きがあるため、痛みや腫れ、出血などの原因に繋がります。
もちろん、まったくダメというわけではありません。入浴せずに仕事や外に出かけることに抵抗を持つ方も多いはず。その場合は、湯船には浸からずシャワーだけで済ませるようにしましょう。シャワーと言っても、長時間浴び続けるのはNGです。ぬるま湯でサッと身体を洗い流す程度で済ませるよう心がけてください。

歯磨きについて

歯磨きを行うこと自体は問題ないですが、注意すべき点がいくつかあります。
まず、治療部分にはなるべく触れないようにすること。患部に刺激を与えてしまうと傷口を広げてしまったり、炎症などを引き起こしたりする恐れがあるので注意が必要です。

歯ブラシは毛先が柔らかいソフトブラシを使用し、力を入れず表面の汚れを落とすイメージで磨くようにしましょう。通常の硬い歯ブラシでゴシゴシ磨くのは避けてください。 また、殺菌作用のあるうがい薬で口内をケアする方法もあります。専用の歯ブラシ、うがい薬に関しては、ほとんどの歯科医院が手術後に提供しているので、詳しくは直接尋ねてみてください。

その他の注意点

■指や舌で触らない
手術後はお口の中が違和感だらけで治療部分が気になると思いますが、指や舌で触らないように気を付けましょう。傷口を圧迫したり、細菌感染によって炎症を起こしたりする可能性があります。

■歯ぎしりや食いしばりもNG
手術した部位が気になって無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしてしまうことがあります。インプラント本体に負担をかけてしまったり、噛み合わせが悪くなったりする恐れがあるので、気づいたらすぐに担当医の先生に相談するようにしましょう。

まとめ

インプラントは手術後のアフターケアが非常に重要となります。どんなに腕のあるドクターに治療をしてもらっても、術後に間違った対処をしてしまうと、自ら成功率を下げてしまうことになります。そうならないためにも正しい知識を身に付けておきましょう。

以下、今回の注意点をまとめています。

• 術後2～3日は安静に！激しい運動はNG
• 食事はできるだけ柔らかいものを！刺激が強いものはNG
• 手術部分の反対側の歯で噛むように！
• 術後3日間はアルコールNG！2週間はなるべく飲酒は控えるように
• 禁煙が一番！最低でも術後2週間～1ヵ月は吸わないように
• 湯船に浸かるのはNG！ぬるま湯のシャワーでサッと洗い流す
• 歯磨きの際は治療部分には触れないように！毛先が柔らかいソフトブラシを使用
• 指や舌で治療部分に触れない！
• 歯ぎしり食いしばりには要注意

以上、インプラントの手術後に注意しておきたいポイントをまとめましたが、ここで紹介している内容はあくまでも参考程度にお考えください。詳しくは希望する歯科医院に直接相談するようにしましょう。