ワラワラデンタルクリニック 大津堅田院の院長である中村麦先生にインプラント治療についてお伺いしました。
歯が抜けてから時間が経ってからのインプラント治療のことや骨が足りない場合でもインプラントができるのか、インプラント費用が高額でもそれに見合う治療なのかなど色々な質問に答えていただきました。インプラント治療を検討されている方は参考にしてみてください。
私は、大阪歯科大学歯学部卒業後、まず大阪歯科大学の歯周病学講座に所属しました。その後、牧草歯科にて歯周病学やインプラントの研鑽を積み、そこからさまざまな医院での研修受けました。そして、2021年に滋賀県大津市でワラワラデンタルクリニックを開業しました。また、日本歯周病学会・日本床矯正研究会・日本IOBアライナー矯正歯科学会・日本小児口腔発達学会・日本小児口腔外科学会・国際インプラント会議日本部会・日本スポーツ歯科学会といった様々な学会にも所属しております。
私が大事にしていることは、埋入したインプラントがしっかり噛める状態にする事です。
ただインプラントを入れるだけでは、時間が経つにつれてその後の噛み合わせがずれていき、インプラントが脱落(インプラント周囲炎をおこす)してしまいます。
そのため、噛み合わせや周りの歯に問題がないか、歯周病や全身疾患は生じていないかなど、あらゆる面にきちんと目を向けて診査診断する必要があります。
可能です。
しかし、伸びてしまった歯を削って高さを揃えたり、一部分の矯正または全顎矯正をして高さを揃えたりする必要があります。
まずは、歯を抜くのと同時にインプラントを埋入する方法があります。
しかし、歯周病で歯を失うと顎骨が少ない状態になる恐れもあるため、埋入する前に骨を作る作業が必要ですと患者さまに伝え、数ヶ月待ってからインプラントを埋入していきます。
歯が抜けて長く年月が経ってしまいますと、骨が痩せてしまってインプラントの埋入が難しいケースもあります。
もちろん骨が減ってしまった方でも、GBR法を用いれば骨を増やす方ことができます。
ですが、骨が痩せていたり骨が足りなかったりすることによりインプラント治療を考えている場合は、早めにご相談していただくほうが良いでしょう。
骨を増やすGBR法は、高度な技術が必要な方法です。
ですので、インプラントや歯周外科が得意な先生でないと対応は難しいと思います。
例えば、インプラントを複数本埋入するケースや前歯部の埋入を行うケースがあげられます。
その他にも、矯正が同時に絡むケースは、インプラント治療の中では技術力が必要だと思います。
これらの治療は、技術がない先生や知識がない先生は行う事ができないでしょう。
インプラントはすぐに歯が入るケースもありますが、基本的には時間がかかるものだと考えておくことです。
インプラントは長く付き合っていくものになりますから、安全に進めるにはしっかり期間かけて行わないとダメなときもあります。
そういう場合は、数ヶ月から1年近い治療時間がかかるときもあります。
学会に所属されている先生は、最新の材料や情報の知識をもっていらっしゃる方が多いかと思います。
最適な治療を行うためにはやはり勉強が必要なので、学会に所属しているかどうかは、インプラントをお願いするクリニック選びの一つの指標になると思います。
まずは診察時に先生に色々と疑問をぶつけて、しっかり回答してくれるかどうかがポイントだと思います。
慣れていない先生だと、話がたどたどしく感じたり不安感を覚えたりするかもしれません。
前提として、歯の本数はたったの28本しかありません。
最初は1本なくなったと感じるだけですが、一度失いはじめると年々本数が少なくなっていってしまいます。
また、入れ歯などになるとさらに加速がついてしまい、どんどん歯は失われていきます。
そうなると、だんだん食事ができなくなり、ついには全身への影響も出てきてしまいます。
ですので、インプラントを埋入する本数が少なく済むときにしっかり噛める状態にしておくと、これらの悪循環は止められるので、将来の自分への投資と思って一歩踏み出していただきたいです。
まずは、いろんなクリニックに足を運んで先生のお話しを聞いてみてください。
その上で、自分が納得できる先生をみつけて、そのクリニックに治療してもらうのが一番だと思います。
技術力が高いと評判の
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