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インプラント治療について坪井一白先生にインタビュー

名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院の坪井一白先生にインプラント治療についてインタビュー。インプラント治療時の骨造成術や手術に対しての不安への考え方など治療についての質問してみました。

知っておきたいインプラントの基礎知識

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今回協力してくれたのはこの先生歯の画像

名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院 坪井一白先生

坪井一白先生の写真

名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院の院長である坪井一白先生に骨造成術やインプラント治療への不安との向き合い方など質問に答えていただきましたので、是非参考にしてみてください。

坪井一白先生について

先生の経歴を教えてください。

私は生まれも育ちも名古屋で、大学受験で将来を考えた時に小さい頃からかかりつけの優しい歯医者さんが大好きで、そんな先生になりたいと憧れて歯科医師への道を進みました。ちなみに4歳離れた弟も歯科医師です。大学を卒業後は医療法人スワン会に勤務し、歯科治療の基礎からインプラントやマウスピース矯正などの高度な治療まで幅広く経験させて頂きました。

その後、栄にある審美歯科を中心としたクリニックの分院長として勤務しましたが、勤務医として多くの患者さんとお話をすると、住宅地の中で保険診療だけでなく矯正やインプラントまで幅広く治療を行えるような、かかりつけの歯科医院が必要とされていると感じました。そこで2022年に名古屋市西区に名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院を開院し現在に至ります。

骨造成術について

インプラント治療をされる方のうち、年代別にどれくらいの割合で骨造成術を実施していますか?

当院は2022年4月に開院したばかりで医院としての処置件数は少ない為、私が勤務医時代での経験をお話させていただきます。細かな年齢ごとのデータを収集していないのでグラフのようなものは作成できませんが、年齢が高くなるにつれて骨造成を併用する割合が多くなるように思います。これは年齢とともに顎の骨の量や質が減少する傾向があるためかと思います。

またインプラントを入れる場所の状態も大きく影響されます。インプラントを入れる時までに、適合の悪い入れ歯を長期間使用していたり、重度の歯周病や膿がたくさん溜まってしまった為に抜歯になった際は、顎の骨が大きく失われていることが多くあります。その場合は骨造成が必要になることが多く、年齢を経るとともにこのような状況で来られる患者さんの割合は増加します。以上の理由からも、加齢と共に骨造成が必要な割合は増加するように思います。

坪井一白先生の写真

先生目線で骨造成術を実施したほうが良いか、否かの基準や目安などがあれば教えてください。

私のインプラント治療は「トップダウントリートメント」という考え方を採用しています。最終的なインプラントの理想的な歯の位置をまず第一に考え、そこから逆算してインプラント体を埋入する位置を決めるという手法です。

当院ではCT撮影により得られた三次元的な顎骨の状態と、口腔内スキャナーでのお口の中のデータをかけ合わせることで、理想的なかみ合わせを得るためのインプラントの位置を術前にシミュレーションします。シミュレーションで導き出された位置のインプラントの周りに、十分な骨があることが予測されれば骨造成は必要ありませんし、骨がない場合は骨造成が必要になると患者さんに説明しております。

骨造成術は技術の差によって成功度合いやインプラントの持ちは変わるものでしょうか。

骨造成術は歯科治療の中で難易度が高い施術になりますので、術者の技術力や骨の造成量によって、成功度合いやインプラントの予後は大きく左右されてしまいます。

例えば「あなたは顎の骨が痩せてしまっているから、インプラントは難しい」とA医院で断られた経験のある患者さんが、他の歯科医院B・Cにインプラントの相談に来院されたとします。骨造成術の技術が高いB医院であれば入れる場所に大きく骨を補う事ができるため、安定した場所にインプラントが入り長く使用することができるでしょう。

逆に骨造成の技術が乏しいC医院では、こちらでもインプラントは難しいという話になるか、インプラントができるギリギリの量の骨を補い、不安定な場所に小さなインプラントを入れます。その結果支えが足りず、B医院で受けるよりもずっと短い期間でインプラントに異変が起きるリスクがあります。

このように、技術の差によってその後の経過が大きく左右されてしまうのが骨造成を伴ったインプラント治療になりますので、歯科医院選びは丁寧に行なっていただければと思います。

インプラント治療について

複数インプラントを施術する場合、一本ずつ入れた方が良いですか?それとも一気に入れた方が良いのですか?

インプラントを埋入する場所にもよりますが、基本的には1回の施術で、すべて一気に埋入する方が良いです。施術は歯茎を切って行うため、1本ずつ行うとすると何度も歯茎を切ったり縫ったりする必要が出てきてしまいます。そのたびに出血や腫れ、感染のリスク等があり、お口の中だけでなく全身への負担を増やしてしまいます。

ただし、上の顎に数本・下の顎にも数本など上下に複数の施術が必要な場合は、施術時間が長時間に及ぶことが予想されます。その際は患者さんの年齢や全身状態、ご希望などを伺った上で、上顎と下顎で別の日に施術を行うこともあります。

インプラント治療をされる方は、初めから貴院でお願いしようとして来院されるのでしょうか?それとも別の症状で来院して提案されることが多いのでしょうか?

他院でインプラントの話を聞いてから、当院にインプラントの相談をするために初めて来院される方も多くいらっしゃいます。ですが、比較してみると別の症状で来院されてからインプラント治療を行う人数の方が多いと思います。

例えばよくある来院理由として、適合の悪い入れ歯を使用されていて悩んでいる方や、歯周病や大きな虫歯・外傷などで抜歯の必要がある方には治療法の一つの選択肢として、インプラント治療を提案させて頂く機会があります。こちらの方が人数の割合は多いですね。

インプラント治療の不安

インプラント施術の件数が多くなるとミスやトラブルの数も増えると予想できますが、どんな対策をされていますか?

日々の研鑽と、しっかりとした患者さんへの説明を徹底しております。

インプラント治療の歴史は長く安心して受けていただける治療ですが、一方でその技術や製品の進歩が著しい分野です。多くの経験を積み幅広く症例に対応ができるようになっても日々情報は更新されるため、どれだけ忙しくても月に何回かはセミナーに参加したり、専門誌に目を通すようにしています。

また患者さんに納得して治療を受けていただけるよう、治療の説明と相談になるべく多くの時間を取るようにしています。歯科医師からの説明だけでは、専門用語を使わないように心がけていても、患者さんの緊張等もあり上手く伝わらないこともあります。そこで当院では、担当スタッフからも再度説明の機会を設けさせていただいております。時間をかけてでも、一度ご自宅で考えた際に出てきた疑問や不安などを全て解消できるように心がけています。

さらにインプラント治療において起こりうるリスクは、可能な限りすべて説明するようにしています。患者さんにとっては、術後ちょっとしたことが不安につながると思いますので、常に安心して過ごしていただけるように徹底しています。事前の説明や相談を大切にしているのは、勤務医時代に教わった信条の一つ「先に話すのが説明、後からは言い訳」が深く頭に刻まれているからでもあります。

坪井一白先生の写真

インプラントをやると決めたとしても手術が近づくにつれて不安になると思いますが、どんな心持ちで挑めばよいでしょうか。

インプラントに限らず、歯科治療において不安なまま施術を受けてしまうと、稀に不定愁訴が起きる場合があります。不定愁訴とは、治療は成功して全く問題なく治癒しているにも関わらず、原因不明の痛みや違和感などが出てしまう状態です。こういった症状は一度発症するとなかなか治らず、大学病院等提携している大きな病院に通院していただく必要が出てしまう場合もあります。

不定愁訴を防ぐ方法としては、少しでも不安があれば医院に早めに連絡して、担当の先生やスタッフさんに相談し悩みの解消をすることをおすすめしています。また「この先生なら任せても大丈夫」と信頼できる先生に治療を頼めるように、普段から検診に通い、かかりつけの歯科医院を作っておくことも大切かと思います。

メンテナンス

インプラントの手術をして終わりではなく、メンテナンスこそ重要でありスタートだと思いますが、継続してメンテナンスできている方々の特徴やコツなどあれば教えていただきたいです。

こちらもインプラントに限った話ではないですが、継続してメンテナンスできていない原因の多くが、施術した歯科医院側にあると思います。インプラント治療を行う前に、歯周病や虫歯の治療を行ったり、定期検診の大切さや患者さんに適した歯磨きの仕方などをしっかりと説明していないために、施術が終わった時点で噛めるようになったからと患者さんが満足して通院が終わってしまう。歯科医院の説明不足の為に、そういった患者さんがいらっしゃるのかなと私は思います。

最近はどの歯科医院も定期検診、予防歯科を勧めているかと思います。まずは、何も異常がなくても予約を取って歯科検診に通ってみましょう。定期的にメンテナンスに通うことで、歯科医師や歯科衛生士との会話を通じて、ご自身の口の中に詳しくなります。すると自然に歯磨きが得意になり、インプラントを末永く使っていけると思います。

また、転勤やお引越しのためにインプラントの施術を受けた医院へ通院することが難しくなる場合は、その旨をお伝えいただければ、転院先の医院と使用したインプラントの情報やメンテナンスの状況などの連携を取ることもできます。気になることがあれば遠慮なく歯科医師やスタッフに伝えていただき、インプラントを入れた後も医院と一緒にメンテナンスを頑張っていくというお互いの姿勢が大切だと思います。

最後に

今、インプラント治療を検討されている方にアドバイスがあればお願いします。

インプラントは正確に診断し適切な処置で埋入された後、メンテナンスをしっかり行えば長期的にご自身の歯と同じように食事ができる素晴らしい治療だと思います。保険外診療のため費用が高額になってしまうのがデメリットですが、それを上回る生活の質の向上を実感できると思います。

現在多くの医院でインプラント治療を行うことが可能となり、種類や価格も様々です。インプラント治療を検討するにあたり、ご自身の不安がその医院で解消されない場合は、セカンドオピニオンとして他の医院でお話を聞くことも大切だと思います。皆様がかかりつけの歯科医院を持ち、満足した治療を受けることができ、メンテナンスによって長期的に健康なお口を保てることを願っております。

Special Thanks【坪井一白先生】

坪井一白先生の写真

勤務先

  • 名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院
    https://bianca-dc.com/doctor/

経歴

  • 2013年 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 2014年 愛知学院大学歯学部付属病院 臨床研修
  • 2014年 医療法人スワン会 勤務
  • 2017年 コスモ栄デンタルクリニック 院長
  • 2022年 名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院 開院

所属団体・資格

  • 日本口腔インプラント学会 所属
  • 日本歯科審美学会所属
  • 日本IOBアライナー矯正歯科学会所属

問合せ先

  • 052-908-7566
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