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インプラント治療について山本彰美先生にインタビュー

知っておきたいインプラントの基礎知識

knowledge

今回協力してくれたのはこの先生歯の画像

大阪中之島デンタルクリニック 山本彰美先生

山本彰美先生の写真

大阪中之島デンタルクリニックの院長である山本彰美先生にインプラント治療についてお伺いしました。

先生が思うインプラント治療を検討している方に事前に理解しておいてほしいことやメインテナンスの重要性など色々な質問に答えていただきました。インプラント治療を検討されている方は参考にしてみてください。

山本彰美先生について

先生のご経歴を教えてください

私は1985年に大阪歯科大学を卒業すると同時に、同大学歯科麻酔学講座に入局しました。その後、麻酔科研修、歯科勤務を経て、実家のある和歌山県で山本歯科医院を開業し、20年間に渡り患者さまと向き合ってきました。

痛くない快適な歯科治療を行った結果、全国各地、さらには海外からも患者さまが来院するようになり、さらに「和歌山でなく、大阪で医院を開いてほしい」とのお声を度々いただき、2008年、大阪中之島デンタルクリニックを開業しました。

当院の特徴は、歯科恐怖症など通常の歯科治療が難しい方のために、麻酔を使った苦痛の少ない無意識下歯科治療を専門に行っていることです。研修医の頃から麻酔治療についての技術や知識を積み重ねてきましたので、それらを患者さまに還元したいという思いも背景にありました。

眠った状態でのインプラント治療について

麻酔を使用した無意識下歯科治療での、インプラント治療を選択する患者さまが多いようですが、どうしてでしょうか?

歯の治療が怖い、歯の治療が苦手という方を対象に、眠った状態で安心安全な歯科治療を行うのが当院のコンセプトですので、当然、来院されるのは長い間歯科に行ってない方が多いです。

中には、ご自身の口の中がどのような状態なのかがわかっていない方や、歯科の知識が乏しい方も多く、インプラント自体をご存知ない患者さまもかなりいらっしゃいます。ですが共通して、「治療を快適に、短期間で終えたい」という希望をお持ちですので、結果的にインプラント治療を選択される患者さまが増えています。

当院の場合には、1回あたり4〜5時間の治療で、多い時には20本近くの歯を治療することもあり、平均しても2〜3ヶ月という短期間で治療が終わります。

山本彰美先生の写真

メンテナンスの重要性

インプラント治療後は定期的なメンテナンスが欠かせないと聞きますが、それをしない患者さまもいらっしゃるのですか?

いえ、それほど多くありません。インプラント治療にはメンテナンスが必要であること、また、何か不具合が起こったときには保証することを事前にお伝えしていますので、皆さんきちんと来院されています。中には、北海道や沖縄、海外からの患者さまなど、メンテナンスがままならない状況の場合は、例外的に1年から2年に1回のメンテナンスをお願いしています。

メンテナンスの重要性を認識してもらうために、患者さまに伝えていることはありますか?

インプラント自体が悪くなることはありませんが、その周囲の骨は変化する可能性があり、溶けてなくなることも起こり得ます。それをできるだけ早い段階で見つけ対応するためにも、定期的にレントゲン撮影やCT検査などのメンテナンスが必要だということを治療前にお伝えしています。あくまでも、患者さまご本人がその必要性を理解した上で、インプラントを望む場合に限り治療を行なっています。

また、糖尿病やリウマチ、脳梗塞など、インプラント治療にリスクが高い病気がありますが、その場合には治療を行わないという選択ではなく、健康な方に比べてよりメンテナンスや体調管理が必要なことをお伝えし、患者さまも納得されれば治療を開始します。

インプラント治療を受けた患者さまは、他の歯も続けて受けられるケースが多いですか?

最初の診断で、インプラント治療ではなく現存の歯を活かせると判断した場合でも、その後使えなくなるケースもありますので、その際は患者さまご自身が続けてインプラント治療を希望されることが多いです。 ただ、最初の段階で根管治療を行なっても長く維持できないと判断できたり、歯周病が進んで元の歯が使えなくなりそうだと考えられる場合には、併せてインプラント治療をお勧めすることもあります。

インプラント治療を検討している方へ

インプラント治療を検討している方に、事前に理解しておいてほしいことはありますか?

やはり健康な身体が大切だということは理解していただき、可能な限り健康維持に努めていただきたいです。 先程触れた、糖尿病や心筋梗塞、そこから引き起こされる脳梗塞なども含めて、口腔内の悪化によって引き起こされる可能性が考えられる病気もあり、そうなると、インプラント治療そのものが難しくなります。喫煙に関しても、インプラント治療には禁煙が絶対条件だとは思いませんが、少なくともそれがアンチファクターであることは理解していただきたいです。

健康維持のためには、まずは食事によって三大栄養素をしっかりと摂取することが重要です。病気を防ぐことにもなりますし、肝機能や腎機能、呼吸器機能を良い状態に保つためにも欠かせません。また、社会の中で人と繋がりながら笑顔で過ごすためには、綺麗な口元でいることも大切です。そのためにも健康を保ち、筋肉を維持できる程度の適度な運動が必要だと思います。それでも病気になる可能性はありますが、病気の悪化が原因で早い段階でインプラントがダメになってしまう場合もありますので、悪化させない努力は欠かせません。

患者さまは、より良い社会生活を送りたいと願って治療を望まれますので、その意思をできるだけ尊重したいと思っています。そのためにはまず、お口のお手入れも含めてご自身の身体と向き合うことが第一歩だと考えます。

インプラント手術後に仕事を休む必要はありますか?

麻酔を使った手術後は、しばらくの間、頭がぼーっとすることがありますので、当日は帰宅後も安静にするようお願いしています。翌日からは普段通り仕事に戻っても問題ありません。

最後に

現在、インプラント治療を検討している方にアドバイスをお願いします

インプラント治療に関して、ものすごくつらいというイメージを持っている方が多いようです。中には、技術的に見て残念な治療を施されている患者さまもいますが、そもそもインプラント治療はそれほどつらいものではなく、当院の場合には短期間の治療が可能で、何度も来院していただく必要もありません。インプラントは優れた治療ですので、適切な説明を受け、気軽に臨んでもらえればと思います。

Special Thanks【山本彰美先生】

山本彰美先生の写真

勤務先

  • 大阪中之島デンタルクリニック
    https://osakanakanoshima-dc.com/concept/clinic-doctor/

経歴

  • 1985年 大阪歯科大学卒業・大阪歯科大学歯科麻酔学講座入局
  • 1986年 大阪赤十字病院麻酔科研修
  • 1987年 琵琶湖中央病院歯科勤務
  • 1988年 和歌山県にて山本歯科開業
  • 2008年 大阪中之島デンタルクリニック開業

所属・資格

  • 日本有病者歯科医療学会
  • 日本デジタル歯科学会
  • 日本医学シミュレーション学会(セデーションコースインストラクター)
  • 日本口腔インプラント学会
  • International Dental Implant Association of The U.S.A.(専門医)
  • 日本歯科麻酔学会(認定医・評議員)
  • 日本歯科放射線学会(認定医)
  • 日本障害者歯科学会(元認定医)
  • 日本老年歯科医学会
  • 日本歯科心身医学会
  • 日本口腔リハビリテーション学会
  • 日本静脈麻酔学会
  • 日本臨床麻酔学会
  • など

問合せ先

  • 06-6136-6139
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