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インプラントに使えるデンタルローンとは

知っておきたいインプラントの基礎知識

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インプラントにも使えるデンタルローン制度歯の画像

日本インプラントセンターの発表によると、全国の歯科医院におけるインプラントの平均治療費は32万5千円(2011年度)。クリニックによって治療費は異なるものの、インプラント1本あたり30~45万円といったところが相場のようです。すぐにお金を用意できるのが理想ですが、何十万円、時には百万円も超える金額となると、なかなか簡単に用意できるものではありません。そこで便利な制度が、歯科治療専用のデンタルローン。ここでは、インプラントにも使えるデンタルローンについて詳しく解説します。

※平均費用参照元:日本インプラントセンター 公式サイト(http://www.japan-implant.org/cost/)

デンタルローンの概要

まずは、デンタルローンの仕組みや審査などの概要を理解しておきましょう。

デンタルローンの仕組みは普通のローンと同じ

インプラント治療には、高額な治療費がかかります。1本あたりの治療費相場は30~45万円程度。抜歯などの他の治療をともなうケースもあるので、場合によってはプラス数万円程度の費用がかかる可能性もあります。まして1本ではなく、2本、3本とインプラントの本数が増えていくと、場合によっては、治療費が100万円、200万円というレベルになるかも知れません。

これら治療費を一括で支払えるのであれば、それに越したことはないでしょう。しかしながら、多くの人の場合、数十万円、数百万円の治療費を一括で支払うことは困難と思われます。

そこで便利な制度が、様々な金融機関で提供しているデンタルローン。デンタルローンとは、インプラントはもちろん、歯列矯正やホワイトニングなど、さまざまな歯科治療を目的に利用できる融資制度のことです。ショッピングなどで利用する普通のローンと仕組みは同じなので、申し込みの際も、返済の際も、特に戸惑うことはないでしょう。

ただし、通常、デンタルローンで借り入れた資金を別の用途に使うことはできないので、その点はご注意ください。

審査や返済方法なども、普通のローンと同じ

デンタルローンは、あくまでも金融機関からの融資です。よって、他の普通のローンと同様に、利用する際には審査を受ける必要があります。利用者の年齢や収入状況、他のローンの返済状況など、様々な側面から審査が行われ、それぞれの項目にパスした場合にのみ、デンタルローンを利用することができるようになります。

金利は金融機関によって異なりますが、おおむね年間で5~10%ほど。普通のローンよりも、やや低めの金利が設定されていることが多いようです。

融資限度額は最大で500万円~800万円ほど。インプラントを受けるには十分な金額です。ただし、審査の状況によっては、かならずしも融資限度額まで借り入れできるわけではないので、その点は了承しておきましょう。

メリット・デメリット・注意点

デンタルローンのメリット、デメリット、注意点を確認してみましょう。

メリット
【高額なインプラント治療費を分割で支払うことができる】

インプラント治療費は、高額です。2本以上のインプラントを行なう場合、他の必要な処置も含めると、総額で100万円以上の治療費になることも珍しくありません。

一括で治療費を用意できるならば理想ですが、難しい場合には、デンタルローンが非常に便利な制度となります。

【フリーローンなどよりも金利がやや低め】

フリーローン、多目的ローンなどと称されるローンを利用することで歯科治療費にあてることもできますが、これらのローンよりも、デンタルローンのほうが金利は低め。返済総額で比較すると、デンタルローンのほうがかなり安くなります。

【審査に通りやすい】

他のローンに比べて、デンタルローンの審査は通りやすいと言われています。安定収入のある成人で、かつ他のローンの返済に遅延等がなければ、多くの場合、審査に通過するでしょう。

【インプラント以外の歯科治療にも利用が可能】

デンタルローンで借り入れた資金は、インプラント以外にも様々な歯科治療に利用することができます。インプラントに伴って別の治療(抜歯、ホワイトニングなど)を受けた場合、これらの治療費総額に対してデンタルローンをあてることができます。

デメリット
【低めとは言っても金利は必ず発生する】

フリーローンなどに比べると、デンタルローンの金利はやや低めですが、そうとは言え、融資である以上は金利がかならず発生します。

【返済期間を長くすると支払う金利の総額が高くなる】

返済期間を長くすることで、月々の返済の負担を減らすことはできますが、返済期間が長くなればなるほど、返済の総額は高くなります。

注意点
【すべての歯科医院で利用できるわけではない】

デンタルローンを利用できる歯科医院と、利用できない歯科医院とがあります。治療を申し込む前に、デンタルローンを利用できるかどうか、歯科医院に確認しましょう。

【審査で落とされることもある】

申し込み資格を満たしていたからと言って、全員が審査に合格するわけではありません。特に、他のローンの返済に遅延履歴のある場合は、審査に通らない可能性もあるので承知しておきましょう。

返済の例と申し込み方法

デンタルローンの返済例を2つ、および申し込み方法について確認しましょう。

支払い方法の例
治療の種類 ・インプラント1本
・前歯1本抜歯、他
融資額 50万円
返済回数 36回
金利 年8.0%
月々の返済金額 15,688円
返済総額 564,036円
治療の種類 ・インプラント2本
・補助手術、他
融資額 100万円
返済回数 60回
金利 年8.0%
月々の返済金額 20,276円
返済総額 1,216,551円
申し込み方法

申し込み方法については、各金融機関によって異なります。デンタルローンを扱っている歯科医院から申し込む場合、デンタルローンを提供している金融機関から申し込む場合などです。利用する予定の金融機関について、申し込み方法を確認しておきましょう。

なお、融資されたお金が患者さんの預金口座に振り込まれる場合と、金融機関から直接、歯科医院に振り込まれる場合とがあります。こちらも、事前に各金融機関のシステムを確認しておいてください。

申し込み資格と連帯保証人

デンタルローンの申し込み資格は、金融機関によって異なります。利用する予定の金融機関の公式ホームページなどで、事前に確認してください。

なお、以下の2点を満たしている場合には、多くの場合、申し込み資格を満たしていると考えて良いでしょう。

1.申し込み時の年齢が20歳~60歳 2.安定収入あり(ご主人に安定収入がある専業主婦でも可)

また、一般にデンタルローンでは連帯保証人が不要ですが、審査の結果、連帯保証人が必要となるケースもあります。その場合、連帯保証人を提示すれば融資が可能になりますが、提示できない場合には、原則として融資を受けることができません。

ローン例をいくつか紹介

スルガ銀行デンタルローン(リザーブドプランプラス)
申し込み資格 ・20~65歳未満
・完済時年齢が70歳以下
・安定収入あり、他
融資額 10万円~800万円(1万円単位)
金利 年7.0%~11.0%
返済回数 6回~120回
イオン銀行デンタルローン(イオンアシストプラン)
申し込み資格 ・20~60歳未満
・安定収入(200万円以上)
・イオン銀行に口座あり、他
融資額 30万円~700万円(10万円単位)
金利 年3.8%~13.5%
返済回数 記載なし
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