デュランタデンタルクリニックの院長である坂本果歩先生にインプラント治療についてお伺いしました。インプラント治療後の体への影響、先生がインプラント治療する上で大事にしていることなど色々な質問に答えていただきました。インプラント治療を検討されている方は参考にしてみてください。
私は大分県出身で、父は歯科医師、母は歯科衛生士という家庭のもとで生まれました。 父は矯正治療に特化した歯科医院を開業しており、診療所の上が自宅であったため歯科医師の職業がとても身近なものでした。小さい頃から歯並びをきれいにすることで自信を持ち、笑顔になる患者さまを見てきたので、私も将来は人の役に立てる仕事をしたいと思いました。父に歯科医師になってほしいと言われたことはありませんが、自然と歯科医師を志すようになりました。そして、父は私が大学1年生の19歳の時に他界しました。それをきっかけに将来は開業したいと強く思うようになりました。
開業するためには、幅広い年齢層の患者さまを診ること・外科処置ができること・専門的な知識が身についていることが必要だと思いました。大学病院で研修医を行い、その後1日平均100人〜150人の子供から年配まで幅広い層の来院がある郊外の歯科医院で勤め、次に自由診療や外科処置の多い歯科医院で勤めました。そこでは、親知らずやインプラントを中心とした経験を積みました。また、勤務医と並行して、藤田医科大学の口腔外科にも研究生として携わらせていただき、外科処置のスキルを深めました。
これまでの経験から、時間をかけてしっかりと丁寧な治療説明をし、納得をいただいた上で治療をしていくことが重要であると思いました。また、保険診療の治療だけでは患者さまの理想を叶えるには限界があると感じ、本当に良い治療をお届けしたいという想いから、自由診療を希望する方が通いやすく集まりやすい都心部で開業することにしました。 今は自分の院で、患者さまのあらゆるお困りごとにお応えできるよう、今後の人生も考えた歯科治療の提供に努めています。
自分の歯と同じようにしっかり噛めることは認知症の予防になりますし、きちんとした食事から栄養素を取り込めるようになるので、全身疾患の予防にもなります。 また、インプラント治療と比較される選択肢として「入れ歯」と「ブリッジ」がありますが、入れ歯は本来の力の約3割程度しか噛めませんし、ブリッジは隣の健康な歯を削らなければいけません。インプラント治療は、しっかり噛むことができ他の歯を守れるという点からも、身体に良い影響を及ぼすと思います。
非常に大きく変わるものだと思います。 インプラントを埋入する位置や理想的な上部構造(歯の部分)の形状、噛み合わせ、歯茎の炎症が起こりにくい形などによって、噛みやすさや快適さに影響を与えます。 そのため、多様な視点から慎重に判断することが重要だと考えています。
私自身、勤務医の頃からSimPlantしか使ったことがありませんでしたが、とても使いやすかったため開業時より導入しました。 SimPlantは、口腔内を3DスキャンしたものとCTを合わせられるため、どの直径や種類のインプラントを使うか、3Dで確認しながら計画を立てられます。また、計画した通りのガイドサージェリーを発注できるので、埋入位置が正確かつ、手術前にきちんとしたシュミレーションができます。ですので、患者さま自身も理解しやすく、安心感を感じられると思います。
インプラントは平均10年〜15年、長い方は40年持つと言われ、身体の一部として患者さまの人生において長く機能するものです。そのため、合う合わないと言うよりも実績と信頼性が大切だと思います。 当院では、歯科医療の先進国であるスウェーデン アストラテック社のインプラントを使用しております。アストラテック社は世界中で使用され、世界4大インプラントと言われるほど高いシェアを誇っています。世界各国多くの歯科医師が使用しているため実績と信頼性が高いことはもちろんですし、長く安定して存在しているメーカーです。また、埋入位置・深度・上部構造の形や直径など、それぞれの患者さまに適するように合わせられます。
例え1本のインプラント治療だとしても、お口全体を診て診療することを大切にしています。 インプラントを長持ちさせるためにも、歯周病があれば歯周病治療を行ってから、噛み合わせの問題があれば矯正を行ってから、噛み合わせの歯のかぶせ物を変えてから、喫煙の習慣があれば禁煙指導、全身疾患があれば対診をとるなど、患者さまの状態をきちんと理解した上でインプラン治療をはじめます。 また、インプラント治療が完了したら終わりではなく、年に1回のインプラントメンテナンスをして経過を診ていくことも大切にしています。
患者さまは、分からないことを不安に感じると思います。 ですので、治療計画・見積もりをしっかり準備し、図を用いた分かりやすい説明を大事にしています。 また、起こりうるリスクや将来の予後、治療の選択肢、メリット・デメリットなどを説明し、患者さまが本当に納得した上で治療が行えるよう、じっくりとご相談に乗れればと思っています。
当院では、世界4大インプラントメーカー1つであるアストラテック社のインプラントとSimPlantを用いて、綿密な計画を立てた上でインプラント治療を行います。 少しでも不安に感じる方や、嘔吐反射の強い方には静脈鎮静法の麻酔下での手術にも対応しています。
そして、インプラントの上部構造(歯の部分)を入れる前に、プロビジョナルにて汚れの付きやすさや歯肉の状態を担当の歯科衛生士さんと確認し、患者さまに合った最終的な上部構造を作ります。 また、インプラント治療は入れたら終わりではありません。治療後も年に1回はメンテナンスを行い、長く安全に使用していただけるよう経過を診ていきます。
歯がないところにインプラントを埋入することは、インプラント治療を行う歯科であればできると思います。しかし、それだけではなくなぜこの歯がなくなることになったのか、お口全体の状態がどうなのかをしっかり診てくれる歯科を受診するのが良いと思います。歯周病があれば歯周病治療を行い、噛み合わせが悪ければ矯正やかぶせ物の治療などを先に行う必要があります。
せっかくインプラント治療を行うのであれば、長く快適に使用し続けられるように、必要な治療を総合的に提案してくれる歯科が良いと思います。 インプラント治療は気軽なものではありませんので、検討に検討を重ねる方が多いと思います。気になることがあればお気軽にご相談ください。
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